- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004302216
作品紹介・あらすじ
敵を欺き味方を欺き、密かに情報を収集するスパイ。国際政治を彩り企業社会に暗躍する彼らは、どんな生活を送りどんな思考様式をもつのか。適性はあるのか、またその養成方法は?冷戦が終わった今、彼らの行方はどうなるのか-。大物政治スパイから無名の産業スパイまで、残された手記や小説世界を探り、謎に満ちたその生態を描く。
感想・レビュー・書評
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「スパイのためのハンドブック」とは違った一面の本。
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中薗英助著。
新刊を買う小遣いがなく、最近は学生のころに読んだ本を読み返しています。
玄関横の小さな納戸に作りつけの棚があり、引っ越してきたときに"とりあえず"本をそこにしまいました。
あれから10年、置きっぱなしでスペースをムダに使っていると気づいたので、段ボール箱に詰めて、いまパソコンを打っている部屋に持ってきました。
ほとんど古本屋で処分することにしていますが、あらためて読み返したいものは別に山にしてあります。
今回、その中からこの本を読みました。
最近はフォーサイスやジョン・ル・カレなどのスパイ小説を好んで読んでいたので、現実世界のスパイの様子をあらためて知りたいと思い、手に取りました。
参考文献が巻末に掲載されているので、時間が許す限りそれらにも目を通したいと思っています。
筆者はスパイ小説作家ということもあるのでしょう、英米のスパイ小説家に関する記述は緻密で丁寧に書かれています。
各国政府のスパイ活動は、公文書公開が進むと新たな事実が判明するため、20年以上前に発行した本著の記述の正否の判断はむずかしいです。他の本も併せて読むと認識が深まると思います。 -
[ 内容 ]
敵を欺き味方を欺き、密かに情報を収集するスパイ。
国際政治を彩り企業社会に暗躍する彼らは、どんな生活を送りどんな思考様式をもつのか。
適性はあるのか、またその養成方法は?冷戦が終わった今、彼らの行方はどうなるのか―。
大物政治スパイから無名の産業スパイまで、残された手記や小説世界を探り、謎に満ちたその生態を描く。
[ 目次 ]
第1章 スパイ小史
第2章 活動の目的と方法
第3章 その適性から養成まで
第4章 平凡にして非凡なる日常
第5章 最前線の主役と傍役
第6章 小説家たちの挑戦
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
よくまとまった良書。
メモ:「北朝鮮から流れてきたような死体を流すことで、国民の危機感を煽る」→その情報を流しうる主体をあらゆる角度から検討することの重要性。特に、その情報がメディアに流れた結果、誰がどういう利益を得るのかという視点から。
メモ?:一人ひとりが自分自身のためのスパイであれという示唆。
メモ?:実務者が見る理想のスパイ像→とにかく目立たない。能力を徹底的に隠ぺいし馬鹿として振る舞う(特に語学)。 -
KGBって何?MI5とMI6って何が違うの?CIAって…などなどの質問に答えてくれる本。スパイ小説とハードボイルドを読むときの下地になってくれる。