三国志演義 (岩波新書 新赤版 348)

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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303480

感想・レビュー・書評

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  • 中国の三国志を舞台にした小説として代表的な、陳寿の正史『三国志』と羅貫中の小説『三国志演義』との間には、千年の時差があるそうです。『三国志』から『三国志演義』への変更点や、登場人物の書かれ方などを比較して『三国志演義』を中心に考察しているのが本書です。『三国志演義』の魅力を知る事ができる本です。(2010.8.5)

  •  この本を手に取る前の三国志知識は、小さい頃見た人形劇のおぼろげな記憶+高校時代に熱中した北方三国志+先の冬休みに一気読みした横山光輝三国志、といったところ。
     そろそろ整理したいと思っていたところにうってつけの本でした。
     特におもしろかったのは第二章「民衆の哄笑と喝采―『三国志平話』の世界」。張飛がもう…おもしろすぎる。山賊の王様気取りにとどまらず、「快活」という年号まで立てていたとか。さすがだ。
     巻頭にある主要登場人物紹介がまとまっていて便利だったので、もうちょっと人数を増やしてほしかったような気もします。でも書こうとするとキリがないのでこんなものか。

著者プロフィール

中国文学者。国際日本文化研究センター名誉教授。07 年「トリックスター群像」で第10 回桑原武夫学芸賞受賞。主な著書に個人全訳「三国志演義」( 全4巻)「世説新語」( 全5巻)「水滸伝」( 全5巻) など。20 年5 月逝去。

「2021年 『史記・三国志英雄列伝 戦いでたどる勇者たちの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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