- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305033
感想・レビュー・書評
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『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の記述だけ抜き出して、伝記的な箇所は流し読み。
西欧近代社会に始まる合理主義への根本的な懐疑というヴェーバーの姿勢について書かれたあたりと、「読解のための補助線」としての背景の解説は役に立ちそうだが、もう少し『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に絞った内容であると自分にとってはよかったのかも。
入門とするには少し踏み込んだ内容で自分にはよかったが、実際に本書で入門しようとすると挫折する気も。
https://twitter.com/prigt23/status/1062674080762015745詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●マックス・ウェーバーの著書について、少しだけ理解を深められたように思う。
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ヨブ記
内田樹の日本辺境論に出てきた? -
うむむ、入門なのに何か難しい・・・?
今回は本書で中心的に触れられている、間違ったウェーバー解釈を解き明かすことではなく、理念型と価値自由の姿勢について知りたかった。まあ、中盤からは適当に読み飛ばしていたわけですが、いずれプロリンを読みたいなと思うので、もっと真剣に読めばよかったと早速後悔。 -
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「冷たい骸骨の手が温かい生命を掴む」20
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営利機械としての人間93
合理化された支配秩序の形成、つまり近代官僚制度の形成にいたる過程を明らかにしてそのフィナーレを迎えるのです。95
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ギリシャ民族はこの信託に従うべきか否かをめぐって運命的な岐路に立たされましたが、周知のように、アテネとスパルタを中心とするギリシャの都市連合は、この信託にもかかわらず、ペルシャと戦うことを決断し、奇跡的大勝利を得ました。160
「祭司と騎士」という対抗関係の理念型が、ここに成立します。166
普遍的救済に向かうのではなく、運命的な不確実性に立ち向かおうとする社会層としての騎士的・戦士的市民層の対抗、という図式なのです。167
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マックス・ヴェーバーという人がどんな考え方を持つ人かを考察した本。
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が大変有名ですが、なぜ、中国ではなく西洋で資本主義が生まれたのかなど、一見、白人主義者のようにも見えるといいますが、仏教やそのほか、芸術、文化にも精通して、多角的な角度から考えることができる人だったようです。「宗教」と「経済」は高度に発展した現代社会にあっては、切り離された関係であると「プロテスタントと~」では述べている箇所があったと思いましたが、複雑化する社会にあって宗教はますます根本的な行動理念としてあるようにも思えます。
精神病に苦しんだり、「ニーチェ」に影響を受けたりと新たな一面を知ることができました。 -
久しぶりに本を読了した。
すごい間隔を空けてダラダラと読んでしまったので、全体的に内容をあまり覚えていない。
最後の方に書いてある文章で少しなるほどと思った文を以下に書いておこう。
宗教における救いの欲求は、現実の組織的・実践的な合理化の試みとして生まれてきた。キリスト教の「現世内的禁欲」は合理化を目指したものだが、皮肉なことに自己破壊的結末を招くことになった。
合理化に成功した結果が、政治、芸術、エロス、科学などと対立することになり、それらの理念などを生み出してしまった。
まぁこの本難しかったよね(笑) -
私が頭が悪いのか、これを「入門」と呼ばれてしまうと、それ以前の基礎知識が膨大に必要なのではという感じがする。
分かった気にはなるのだが、もっと詳細な解説が欲しい。すみません。 -
未読
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ヴェーバーの研究分野は多岐に渡るため、全てに対し興味を持つことは難しい。
ただ、資本主義社会の発展の契機が、宗教改革にあるという主張に関しては非常に面白く感じた。