日用品の文化誌 (岩波新書 新赤版 619)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306191

作品紹介・あらすじ

今や生活に浸透した様々な「もの」やメディアは、どのように生み出され、受け入れられていったのか。紙コップ、電灯、スーツ、ラジオ…登場したときのエピソードや、意外な展開を紹介しながら、産業や社会への影響にとどまらず、人々の感覚や思考の変容をもたらした、多くの「日用品」をたどって、二十世紀の文化様式をとらえ直す。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    第1章  住居と食事
    第2章  身体と世界
    第3章  受信と発信
    むすび  日用品を振り返る

    <内容>
    世界のさまざまな製品の起こりとその発展過程を読み解いていく社会学書。こうした視点の本は好物。最初の発明は大したことがなかったり、誰からも見向きもされなかったりしたのが、誰かしらがアレンジしたり、社会がその発想に追いついたりすると爆発的に発展する。そのきっかけは誰にも読めない(戦争があるときはすぐに広がるし、戦争目的で開発されたものは、その後にアレンジされて日常生活に顔を出すのは早い)が、便利品も別の目的で開発されていたり、ちょっと気にすると面白いね。

  • フォトリーディング&高速リーディング。

  • 『図書』に連載されたものをまとめた新書。
    編集がうまいのか、並べられた文章の順が巧みだった。
    日用品といっても、洗剤・洗濯機から、「部屋」「幻燈」など色々あって楽しい。

  • 新書文庫

  • [ 内容 ]
    今や生活に浸透した様々な「もの」やメディアは、どのように生み出され、受け入れられていったのか。
    紙コップ、電灯、スーツ、ラジオ…登場したときのエピソードや、意外な展開を紹介しながら、産業や社会への影響にとどまらず、人々の感覚や思考の変容をもたらした、多くの「日用品」をたどって、二十世紀の文化様式をとらえ直す。

    [ 目次 ]
    1 住居と食事(日常生活を包み込むシステム―現代住宅;衛生観念を支えたもの―洗濯機と洗剤;清潔願望と簡便生活―紙製品 ほか)
    2 身体と世界(既製服を実現する―ミシン;ユニヴァーサルなユニフォーム―スーツ;計測単位から見る世界―寒暖計 ほか)
    3 受信と発信(通信とネットワークの夢―無線;共有する情報と私有する感覚―携帯ラジオ;整理と編集の発想―ゼム・クリップ、鉛筆 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 出版社/著者からの内容紹介

    今や生活に浸透した様々なモノやメディアは,どのように生み出され,受け入れられていったのか.紙コップ,電灯,スーツ,寒暖計,ラジオ,写真…登場したときのエピソード,意外な展開をふんだんに紹介しながら,産業社会の発展や文化的影響にとどまらず,感覚や思考の変容をもたらした多くの「日用品」をたどって,近代世界の実像を描く.
    目次
    Ⅰ 住居と食事(日常生活を包み込むシステム―現代住宅
    衛生観念を支えたもの―洗濯機と洗剤
    清潔願望と簡便生活―紙製品 ほか)
    Ⅱ 身体と世界(既製服を実現する―ミシン
    ユニヴァーサルなユニフォーム―スーツ
    計測単位から見る世界―寒暖計 ほか)
    Ⅲ 受信と発信(通信とネットワークの夢―無線
    共有する情報と私有する感覚―携帯ラジオ
    整理と編集の発想―ゼム・クリップ、鉛筆 ほか)
    むすび 日用品を振り返る

  • 日用品を自己と文化をつなぐ「メディア」と捉えた視点がユニーク。雑学的にも結構面白い。

  • カタログの歴史からインターネットによる通信販売の問題にも触れたエッセイ。

  • これは表現やものの捉え方がすごい!!視点、切り口が勉強になります。

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著者プロフィール

1946年生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン評論家。武蔵野美術大学教授。近代デザイン専攻。著書には『20世紀を作った日用品』(晶文社)、『モダンデザイン批評』(岩波書店)、『探偵小説の室内』(白水社)、『「しきり」の文化論』(講談社)など多数がある。

「2013年 『わたしの家 痕跡としての住まい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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