- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308058
作品紹介・あらすじ
秋のサンマ、冬のブリ、夏のカツオ…。冷凍設備が整い季節感の薄れてきた今日でも、日本人の食生活を豊かに彩ってくれる「旬」の魚たち。その多様な姿かたちや生息場所、産卵期などを語り、その暮らしぶりと味や料理法とのかかわりを明らかにする。カジキの遊泳速度、アユの香りの正体、クロダイの性転換など、食卓向けの話題満載。
感想・レビュー・書評
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魚の味について生態、筋肉の構造から科学的に説明しており、知識があまりなくともわかりやすい。
また章がかわる所々に魚に関連した俳句、短歌、作家の言などを引用してあり、導入の文章も楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"食材としての魚"について生態学から色々と分析しています。赤身と白身の魚、旬と脂質・水分の関係、環境によって雌雄を変化させる魚、そして干潟をめぐる環境問題など様々なテーマを取り上げています。晩酌を豊かにする酒の肴として一冊いかがでしょうか。
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食卓にのぼる魚を肴に魚類を科学的に料理してくれる本。テーマは広範囲で、生態学・生理学・解剖学そして水環境の話題まで幅広く提供してくれる。アユの香りの正体、赤身と白身の違い、エンガワの旨さの理由などのいかにも薀蓄になりそうなものもあれば、魚も体温上昇するという私には初耳だった話もある。しっかりとした科学的な裏付けもあり、専門用語も飛び交うが、細かいことを気にしなければ面白く読み進められる一冊。
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070703 b
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アユの香りというのは,コケに起因するのではなく人間の加齢臭の成分 (E)-2-ノネナールと同じ物によるらしい.