明治デモクラシ- (岩波新書 新赤版 939)

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309390

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  • 明治から戦後民主主義までを貫く、日本における「デモクラシーの伝統」
    を規定し、その明治期における展開(二大政党制、普通選挙、君民同治
    あるいは社会民主主義―「明治デモクラシー」とよぶ)を、思想史的に
    叙述した著作。文体は比較的平易で、非常に読みやすい。

    ひとつ疑問なのは、日本におけるデモクラシーの伝統の始点が明治維新に
    置かれている点だ。また、それ以前は筆者は「王政復古以前の歴史に無知
    な近代史研究者」であるがゆえに、あえて言及を避けている。

    しかし、デモクラシーの伝統を言うのであれば、近代以前から展開して
    いる租税協議権的発想なんかをどう位置づけるのだろうか、という点は
    少し疑問に思った。

  • 迷ったが政治史の本なのでここ。面白い考察だと思うが、著者の悪文がすさまじく憎くなる。

著者プロフィール

一九三七年神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は日本近代政治史。主な著書に、『明治憲法体制の確立』『日本憲政史』(以上、東京大学出版会)、『帝国と立憲』(筑摩書房)、『昭和史の決定的瞬間』『未完の明治維新』『日本近代史』(以上、ちくま新書)、『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫)、『〈階級〉の日本近代史』(講談社選書メチエ)、講談社現代新書に『明治維新1858-1881』(共著)、『西郷隆盛と明治維新』などがある。

「2018年 『近代日本の構造 同盟と格差』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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