- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312208
作品紹介・あらすじ
官僚依存を脱し、政治主導へ-。鳩山政権の副総理・国家戦略担当大臣である著者が「官僚内閣制」から「国会内閣制」へ転換するための具体的な道筋を説く。国家戦略局とは何か。厚生大臣の経験をもとに内閣や大臣の実態を描いた一九九八年の旧著に、新たに民主党政権の理念と方針、イギリス議会政治の視察報告などを加えた増補版。
感想・レビュー・書評
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官僚主導政治の問題点と民主党政権が目指そうとした理想が記載されている。また、タイトルにもある通り、現状での大臣の役割とその限界が指摘されている。日本の政治構造の問題点を理解するために有効な書籍だと思う。
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市民運動家から、国会議員になり、厚生大臣になった。
その時に、問いかけたテーマは、「行政とは何か」
ということだった。
行政改革と言われているのにかかわらず、
行政とは何かが、よくわかっていないというのが不思議だ。
薬害エイズ事件、かいわれ大根事件を通して、
行政の果たすべき役割と公開の重要性を語る。
そして、行政をいかに監視するのか?
行政が誤ったときにどう公表し、処分するのか?
国会議員と官僚行政との矛盾。
それは、首相の任期も短く、大臣はさらに短い。
官僚の言うままに、大臣は操られる。
大臣のあるのは、人事権だけだが、それもうまく使うすべがない。
さて、総理大臣になって、さらにうまく行くはずなのが
どうも、福島原発事件では、右往左往しただけだったようだ。 -
90円購入2012-01-09
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この本を読んでわかるのは
どれだけシステムを整えても、結局のところ使いこなすのは
人間だと言うことですね -
橋本内閣で厚生大臣としては、多くの実績を残した菅直人が出版した大臣に、民主党政権交代時に増補版として出版した本。
小さな政党から政治家人生が始まり、さきがけ、民主党と移りゆくなっていくなかで、日本国が政党政治ではなく官僚政治であることを、実体験を元にして書籍にしたのは興味深い。確かに大臣として就任しても、短い任期、多忙な大臣の職務の中では、官僚にいいようにコントロールされるのは仕方ないし、官僚も大企業病と同じで、組織維持になってしまっていると思う。
しかし、書籍を離れて総理大臣となって、東日本大震災の対応を見てみると、平時の脱官僚・反官僚ではよいが、非常時に国家を適切に導けなかったことの原因は、官僚という対立軸しかもてなかったことだとも本書から感じられた。増補版に入れられたイギリスの政治も、仕組みだけ持ってきても導入はやはりできないと思う。その意味では理想論になっている。
個人的には、あの菅直人がと個人の責任に帰するよりも、なぜこのような理念が失敗になってしまったのか、どこに問題があったのかを確認する意味でも、一読しておいて良い本だと思う。 -
[ 内容 ]
官僚依存を脱し、政治主導へ―。
鳩山政権の副総理・国家戦略担当大臣である著者が「官僚内閣制」から「国会内閣制」へ転換するための具体的な道筋を説く。
国家戦略局とは何か。
厚生大臣の経験をもとに内閣や大臣の実態を描いた一九九八年の旧著に、新たに民主党政権の理念と方針、イギリス議会政治の視察報告などを加えた増補版。
[ 目次 ]
民主党政権、始動
第1部 大臣とは何か―一九九六年の厚生大臣の経験から(議院内閣制における大臣;大臣の任期から考える;大臣三百日で見えたもの;大臣の仕事)
第2部 政治主導への転換―民主党政権の課題(イギリスと日本の「政と官」―イギリス視察から見えたこと;国民主権への道―民主党政権は政治主導をどう進めるか)
資料1 「政・官の在り方」(平成二十一年九月十六日、閣僚懇談会申合せ)
資料2 「予算編成等の在り方の改革について」(平成二十一年十月二十三日、閣議決定)
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[ 参考となる書評 ] -
政治入門のために読むとしたら、かなりの良書。
詳細な記述。
内容十分。