仏教漢語50話 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313267

作品紹介・あらすじ

インドで興った仏教は仏典の漢訳によって中国で広まり、朝鮮・日本にも伝えられた。そのような伝来の歴史の中で仏教に由来する数多くの漢語が誕生した。その中から、平等、世間、我慢、睡眠、道楽など日常生活で親しまれている五〇の言葉を取り上げ、その語源や意味について興味ぶかいエピソードを交えて説き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • ●「玄関」など意外な言葉が仏教由来だったりと、日常的に用いる日本語の由来を知ることができて面白かった。

  • 日常の中に溶け込んでいる仏教由来の言葉について平易に解説された本。でも中身は濃いと感じた。1語について4頁程度で解説されているが、語源のサンスクリット語、呉音、漢音への変化への解説、語に因んだ話などが盛り込まれ、考え考え読み進んだ。引用の豊かさに著者の豊かな知識の一端に触れることができる良いな気持ちになるのも楽しい。落語や夏目漱石の引用が多いのは著者がお好きなのか、漱石が近代日本語に果たした役割の大きさゆえか。枕元においてゆっくり噛みしめるようにして読んだが、これからも折々に読み返したいと思う一冊。

  • 普段使いの言葉の由来は意外と知らないもの。読んで楽しい。

  • 身近な言葉の語源がこんなところにあったのかと、何度もへぇ~と頷いてしまった。
    さらにはインドでの大元の意味と、中国、朝鮮を経て変わっていった使い方、日本に根付いてからの変遷も興味深い話が一杯だった。

  • 仏教「漢語」なので、仏教語の解説と、中国でのもともとの漢字の意味や漢詩での使用例、日本での使用例、変遷など。純粋な仏教語の解説かなと思ってたのでちょっと違いました。仏教語は呉音読みなんですね。

  • 仏教漢語を単に原典からの解説だけにしないところが筆者らしくていい。インド→中国→日本への言葉の伝来というよりも変遷として扱うのが楽しい。「寺」に追いやられたしまった「持」の立場のなさがおもしろい。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:822//Ko98

  • わかりやすく、読みやすく、楽しかった。
    呉音、漢音、唐音がわかりやすい。ちょっとしたうんちくが語れそう。

  • 11/08/30。

    12/9/20より改めて読み直し。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2016年 『中国詩文の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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