- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314110
作品紹介・あらすじ
一九七四年、一人のロンドン出身の青年が日本に降り立った―。以来、異国の文化の壁にぶつかりつつ、世紀をまたいで音楽シーンとメディアの激変の波に揉まれながら、良い音楽を電波に乗せるべく今も奮闘中。インターネットとディジタル全盛の現在、愛して止まないラジオと音楽の可能性を、あらためて発信する。
感想・レビュー・書評
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私はテレビを持たない。毎日のように触れる放送メディアはFMだ。しかし、どの局にチューニングを合わせても、流れてくるのは毒にも薬にもならないJ-POPばかりという状況には辟易している。
作者のピーター・バラカンを初めて知ったのは、YMOの最後のLPのスリーブに訳詩のクレジットがあったからだ。その後、TBS深夜のCBSドキュメントをよく見ていた。
その彼が、日本に来てからこれまでに関わってきた仕事と、彼のラジオDJに対する思いを綴ったのが本書である。
ラジオから魔法が消えて久しい。その魔法を取り戻すべく、奮闘する彼の情熱がみなぎっている。スポンサーの意向や予算の関係で自分の思うような番組制作ができない厳しさ、そんな厳しいラジオの現状の中から次代のラジオDJを育てたいとう熱意がまぶしい。
経済効率を優先するのは企業として仕方が無い面がある。しかし、放送局というのは文化を発信するという大きな役目も担っている。
すばらしい音楽は世界中どこにでもあるということを、筆者は番組で音楽を流すことで語っている。 -
ラジオを聞いていたのは高校生だった91年から96年くらいかな。その頃音楽に興味がわいてきた時期だし、バイト先のレコード屋でずっとかかっていたのもあるかも。好きな番組も出来て毎週かかさずチェックしてたように思う。大学に入るとインターネットにどっぷり浸かってしまい、まったく聞かなくなってしまった。ラジオの記憶というと、92年の秋くらいかクラプトン特集が深夜に一週間くらいあって、ちょうどその年の9月に出たアンプラグドで大好きになって勇んで聴いてみたら、クリームとかデレクアンドザドミノスのオリジナルなレイラを聴いて衝撃と戸惑いを感じたのを今でもよく覚えている。ピーターバラカンさんのこの本を読んで、みんなそれぞれの思い出をたどるのではなうでしょうか。
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ラジオDJ、Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。特に来日後のラジオやテレビなどメディアの活動を中心に業界の置かれている状況が語られています。欧米で考えられているラジオと日本で考えられているラジオの立ち位置が対比で書かれていてとても興味深かったです。また彼の選ぶ10年毎の10曲はチェックしてみたいです。業界を目指す人は読んだほうがいいと思います。余談ですが、彼の尊敬するジョン・ピール氏のDJの模様は、様座なアーティストが出しているBBC sessionsのようなCDで実際に聴くことができます。
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「Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。」
目次を見たら、結構興味深かった。読んでみようかな(一昨年に放映された「schola ...「Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。」
目次を見たら、結構興味深かった。読んでみようかな(一昨年に放映された「schola 坂本龍一 音楽の学校」にゲスト講師で出られていて、なかなか良い感じでした)、、、2013/03/18 -
>nyancomaruさん
いつもありがとうございます。彼はYMOの事務所でスタッフとして働いていた縁で出演したんでだと思います。日本と欧米...>nyancomaruさん
いつもありがとうございます。彼はYMOの事務所でスタッフとして働いていた縁で出演したんでだと思います。日本と欧米とのラジオに対する認識の違いやラジオのデジタル化についてなど、業界のお話は面白いですよ。あとDJをしてる方なのでとても読みやすいです。コンピレーションCDの監修などもしてるので、音楽的な本としても楽しめます。2013/03/18
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3/22は放送記念日だそうです:
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懐かしさを感じると同時に、過去の回顧録で終わらないアクチュアルな本だとも思った。著者の活躍についてはまったくといっていいほど知らないのだけれど(恥ずかしい)、彼が日本の音楽文化/ジャーナリズムにどれだけの新風を巻き起こしたかが読みやすい語り下ろしで語られる。DJという仕事をこなし音楽の紹介に務めてきた彼は、日本の音楽シーンに媚びずに自分の流儀を守り通してきた(それは彼がはっきり日本を「談合の国」と書くことからも伺える)。彼と私はもちろん趣味が違うが、音楽への愛は一致している(彼の方が知識は圧倒的に上だが)
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ピーターバラカンさんの半生記。DJという仕事に出会うまで、そして日本に住むようになるまでのこと。音楽への愛、ラジオというメディアの可能性についても淡々と、しかし鋭く語られています。
子供の頃はFMで音楽を聴くのが中心で、エアチェックもしてました。今ではすっかりFMは音楽メディアとしては劣化してしまいましたが、今ではインターネット、そしてストリーミングのおかげで、世界中のラジオを聴くことができます。海外に住んでいても、音楽には不自由しなくなりました。残念ながら日本のラジオは遅れていて、著作権の制約もあるのでしょうが、日本でしか聴けないものがほとんど。唯一海外で出会ったな、と思っているのは「湘南ビーチFM」です。音楽中心の番組が多く、大好きなジョージカックルさんの番組もあって、楽しませてもらってます。 -
ピーターバラカンというやたら日本語が上手い、でも難しい音楽ばっかり紹介するDJがいることは知っていたが、この本を読んでみてなんか親近感を感じることができた。もっとラジオを聴いてみたくなった。
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