- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314110
感想・レビュー・書評
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ラジオを聞いていたのは高校生だった91年から96年くらいかな。その頃音楽に興味がわいてきた時期だし、バイト先のレコード屋でずっとかかっていたのもあるかも。好きな番組も出来て毎週かかさずチェックしてたように思う。大学に入るとインターネットにどっぷり浸かってしまい、まったく聞かなくなってしまった。ラジオの記憶というと、92年の秋くらいかクラプトン特集が深夜に一週間くらいあって、ちょうどその年の9月に出たアンプラグドで大好きになって勇んで聴いてみたら、クリームとかデレクアンドザドミノスのオリジナルなレイラを聴いて衝撃と戸惑いを感じたのを今でもよく覚えている。ピーターバラカンさんのこの本を読んで、みんなそれぞれの思い出をたどるのではなうでしょうか。
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ラジオDJ、Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。特に来日後のラジオやテレビなどメディアの活動を中心に業界の置かれている状況が語られています。欧米で考えられているラジオと日本で考えられているラジオの立ち位置が対比で書かれていてとても興味深かったです。また彼の選ぶ10年毎の10曲はチェックしてみたいです。業界を目指す人は読んだほうがいいと思います。余談ですが、彼の尊敬するジョン・ピール氏のDJの模様は、様座なアーティストが出しているBBC sessionsのようなCDで実際に聴くことができます。
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「Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。」
目次を見たら、結構興味深かった。読んでみようかな(一昨年に放映された「schola ...「Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。」
目次を見たら、結構興味深かった。読んでみようかな(一昨年に放映された「schola 坂本龍一 音楽の学校」にゲスト講師で出られていて、なかなか良い感じでした)、、、2013/03/18 -
>nyancomaruさん
いつもありがとうございます。彼はYMOの事務所でスタッフとして働いていた縁で出演したんでだと思います。日本と欧米...>nyancomaruさん
いつもありがとうございます。彼はYMOの事務所でスタッフとして働いていた縁で出演したんでだと思います。日本と欧米とのラジオに対する認識の違いやラジオのデジタル化についてなど、業界のお話は面白いですよ。あとDJをしてる方なのでとても読みやすいです。コンピレーションCDの監修などもしてるので、音楽的な本としても楽しめます。2013/03/18
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2015/4/16読了。昨秋に惜しまれつつ終了した「バラカン・モーニング」のDJである著者が、渡日から今までの仕事を時系列で振り返りながら、ラジオにまつわる思い出、ラジオを取り巻く色々な事情、そしてこれからのラジオの可能性を語っております。高校時代からのファンとしては、本書で取り上げられた曲をYoutubeで拾い聴きしながら読み進めていくのは楽しかったです。スポンサーに気兼ねせず、良質な音楽をフルコーラス聴かせる、そんなラジオ番組が成り立たないような状況が変わらないかなと願ってやまないです。良いアイディアないかなあ。
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[好きすぎちゃって]幼いころから主にラジオを通してあらゆる音楽をむさぼるように聴いていた著者。日本で音楽関係の仕事に就き、ラジオDJとして活躍するまでの歩み、そしてラジオや音楽界が置かれている現下の状況について語った一冊です。著者は、現在はInter FMで「Barakan Morning」という番組のDJを務めるピーター・バラカン。
バラカン氏の半生を通して、特に日本においてどのように世界の音楽が受容されてきたかがわかり非常に興味深い作品でした。もちろん、ラジオ好きの自分としては、DJがどのようにして番組・音楽の構成を組み立てているかについても覗くことができ、読んでいるだけでまるでDJ気分が味わえるというオイシさも堪能できちゃいました。
そして、著者がオススメする楽曲リストが時代別で充実しているのも最高。もちろん紙の上からではどのような音楽か十分に知ることができないので、本書を片手にiTunesとamazonで自分の音楽リストを充実させてもらいました。ここのところ聴く音楽が偏っていたと感じていたので、こうやって知らない世界に気軽に道案内をしてくれる作品は本当にありがたい。
〜何を観ればいいのか、聴けばよいのか、その手がかりになる名画座のような存在。そういうメディアが必要です。〜
個人的にもInter FMはお気に入りのラジオ局です☆5つ -
ピーターさんが74
年に来日してから現在までの回想。ディジタル放送、ネットラジオを経て、クラウドサービスとの競合時代と、変遷を重ねるなかでラジオの意義を考える。
このひと、とっても真面目に真摯に自分の業に取り組んでいることがまっすぐ伝わってきて、読んでいてとっても清々しい。音楽好きとして勉強になりました。 -
バラカンさんはFMラジオにとっては数少ない良心的存在だとつくづく痛感した。
′13年春に午前中に担当する番組としては1年ぶりに再開されたBarakan Morningからは、本当に良質な音楽に対して最大限の敬意を払う姿勢が窺える(従来から変わりないことではあるが)。たとえ10分を超える曲でも、いいものを本当に伝えたいから躊躇なくフルコーラスで放送する、そんな姿勢が嬉しくてたまらない。
勿論この本からも、良質なものに対する最大限の敬意を感じることが出来る。 -
ピーター・バラカンファンとしては読まない訳にはいかない。
大学生の頃、「ポッパーズMTV」をよく見てました。
ロバート・クレイやスタン・リッジウェイを知ったのもあの番組でした。
映画もいろいろ紹介してくれました。
私は相当バラカンさんの影響を受けて青春時代を過ごしました。
これはバラカンさんの音楽人生を辿る本です。
70年代から現代まで、日本と世界の音楽を取り巻く状況を振り返りながら。
バラカンさんはラジオでは淡々と喋るけど、私はその中にいつも強くて固い芯を感じてきました。
その固い芯の部分に少しだけ触れることができます。
日本に来て音楽業界で働き出した頃の話がとても興味深いです。
業界の裏話もあります。
日本の文化やビジネススタイルに戸惑いながらもバラカンさんが音楽と誠実に向き合ってきた様子がわかります。
現在はネット配信なしには音楽ファンや映像ファンは生活できない時代です。
バラカンさんはそれらの可能性をおおいに認め、取り入れながら自分が良いと思う音楽を伝えていく方法を探っています。
「ラジオに魔法を取り戻す」キャンペーンなんて素敵すぎますね。
年代ごとにバラカンさんが選んだ10曲も載っています。
これらの曲を探してじっくり味わうのも楽しいでしょう。
バラカンさんが日本に来てくれて本当によかった。 -
ピーター・バラカンのラジオを通した自伝。
元々、老成したイメージのある人だけれど、音楽に関しては一貫して協調性がない点が面白い。
苦手な音楽を否定する事はないが、後から好きになるといったことが殆ど書かれておらず、ディスコなどに関しては一貫して冷淡な様子が意外だった。
このある種の協調性の無さからか、自分が関わったラジオやテレビでもずっと自由な編成を求めていたことがわかり、そこから著者の誠実さが浮かび上がってくる。
時代を振り返る本としても読め、ラジオというメディアの最良の部分も感じさせてくれる良い本です。