南方熊楠: 森羅万象を見つめた少年 (岩波ジュニア新書 268)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005002689

作品紹介・あらすじ

東洋と西洋のあらゆる知を独学で総合しようとした型破りな明治の博物学者、南方熊楠。郷里の和歌山に発し、東京、アメリカ、イギリスにわたる、彼の青春時代の研鑽と放浪の旅のあとを日記や手紙、スケッチなどを手がかりにしてたどる。好奇心にみちた、真剣にして奔放な生きざまが、今甦る。

感想・レビュー・書評

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  • 結構読みづらかった
    でも南方熊楠のいろいろなことに興味を持って、自分の力でそれを研究しようとするやり方は僕には真似できないなぁと思った。
    中国人との会話にも興味を持ってて色々なことを考えるなと思った

  • 10代〜20代の頃の南方熊楠のエピソードが中心

    高校落第するほど数学が出来なくて、自分でもなんとかしたかったのか数冊参考書が蔵書に残ってるエピソードが辛い
    高校の同級生に夏目漱石がいたとかもう漫画やん

  • "家系が商売をしていたこともあり、経済的には恵まれた境遇にいた人だったということを知った。アメリカやイギリスに留学して、大学に入学するもののその授業スタイルや熊楠さんの心情と合わないことから退学を繰り返しつつ、図書館に通って多くのことを独学で学び続けた人物。
    ネイチャーという専門書への投稿もしている世界的にも名の知れた人物。
    若かりし頃の自由奔放で、大勢にまかれることなく己を貫く人物。
    人への好き嫌いが激しく、嫌いな相手には容赦ない嫌がらせをする人物。
    などなど熊楠さんのいろんな面を知ることができる。
    学ぶことをあきらめなければ、やり方はいろいろあることを教えてくれる。若いころから、興味を持った対象をとことん研究する姿勢があったからこそなのだろう。真似はできないかもしれないが、勇気をもらえる。"

  • 図書館ではヤングアダルトコーナーにあったはずなのに、とかくのは読みやすく小説風になっていたというわけではなかったから。よかったところはうまいうまいとうわさには聞いていた熊楠の絵が挿絵として、資料として処々にでてくるところ。うーん、確かにうまい。詳細をとらえていて~というよりも、よく見ている人なんだなあとうならせる感じでした。内容は若かりしころ~洋行時代のもので、やはり苦労をしたのだなという様子でそれでも研究をしたかったという情熱がすごく感じられて、YG時代に読むにはちょっととっつきにくい本だけれど、読んだらもっと熊楠に触れてみたくなるだろうと思う。

  • [ 内容 ]
    東洋と西洋のあらゆる知を独学で総合しようとした型破りな明治の博物学者、南方熊楠。
    郷里の和歌山に発し、東京、アメリカ、イギリスにわたる、彼の青春時代の研鑽と放浪の旅のあとを日記や手紙、スケッチなどを手がかりにしてたどる。
    好奇心にみちた、真剣にして奔放な生きざまが、今甦る。

    [ 目次 ]
    序章 19歳の船出と出会い
    1 和歌山城下に生まれて―好奇の目を輝かせた少年
    2 博物学への傾倒―旧制和歌山中学のころ
    3 東京遊学前後―学校教育での挫折
    4 修学と放浪―アメリカでの六年
    5 研鑽と失意―イギリスでの八年
    終章 熊野の山野を駆ける―帰国以後の熊楠

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著者プロフィール

1934年千葉県生まれ。東京都立大学人文学部文学科(中国文学専攻)卒。出版社勤務ののち、神戸大学文学部教員、雑誌『中国』編集部、平凡社版『南方熊楠全集』校訂者ののち、1974~97年、都立大教員。南方熊楠邸の資料整理に協力。2004年南方熊楠特別賞受賞。
著書に『南方熊楠 森羅万象を見つめた少年』(岩波ジュニア新書、1996年)、『中国の花物語』(集英社新書、2002年)、『南方熊楠 梟のごとく黙坐し居る』(ミネルヴァ日本評伝選、2006年)、『南方熊楠の説話学』(勉誠出版、2013年)、訳書に『中国民話集』(岩波文庫、1993年)などがある。

「2019年 『中国民話と日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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