ユング (岩波現代文庫 学術 23)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000233

作品紹介・あらすじ

フロイトと並んで無意識の世界に光を当てたユング。人間の身体的側面、特に性の問題を強調したフロイトに対し、ユングはその精神性に目を向け、元型や普遍的無意識、心理学的タイプや「自己」の概念、個性化の過程といった新たな理論を展開した。現代の精神医学に占める彼の比重はますます大きくなりつつある。本書は、ときには錬金術やオカルトの世界にも説き及ぶユングの独自な思想の体系を、客観的な観点から再評価し、その心理療法への寄与についても明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • ユングについてよく分からないのは全体性を基盤としながら、一方では内向性の人間と外向性の人間を分けて考えたり、性格を図式化しようとしている点だ。本にも書いてあるがちょっと独善的である。
    ユングの思想を全人類が受け入れたら、絶対的な平和が訪れることは間違えない。でもなんか、なんかそのまま絶滅しちゃいそうな気がするのだ。なにかこーわかってはいけない何かを感じる。だから精神的に健康な人にユングはむかない。むしろせっかく健康だったものを悪化させる機能があるような気がする。そう精神状態をぴったり真中にもってくるような機能。だから下がってる人にはいいけど、上がってる人には調子を悪くさせる。それがいいのか悪いのか・・・・。なんか文章がまとまらん日です。ユング効果か・・・。

    あー。そうだ全体性しすぎると恋愛が無くなりそうだ。

  • 河合さんは自分なりのユング伝である「ユングの生涯」を1978年に出版しているが、その4ヶ月前に、このA・ストーの「ユング」を訳している。
    この本はむずかしい。河合さんの訳し方も堅く学術的。
    ヨーロッパ文化圏の本なので、例え話も、人名も、わからないことが続出。
    著者のストーは「タイプ論」や「共時性」などを徹底的にケナしている。ひょっとしたら河合さんのこの本の出版の狙いはそこなのかもしれない。ユング派の自分では言えないことをストーに代弁してもらっているのでは?
    また、ストーがイギリス人だからなのか、クライン学派(英国学派)を、この本ではユングやフロイトと同格のような扱いをしているのが意外。
    やはり、河合さんには申し訳ないが、訳し方が良くないと思う。出版を急ぎすぎてわかりやすさという視点をおろそかにした感じに思える。
    私のような凡人がユングを理解するために手にする本ではない。文系の学生が研究文献として参考にする本だと思う。
    余談ですが、学問としてユング派の勉強をするなら河合俊雄著「ユング・魂の現実性」は背景や周辺が学べる、また、ユングの伝記なら、河合隼雄著「ユングの生涯」は感動を覚える内容でした。

  • イギリスの精神科医の先生が書いた、ユングの入門書。
    本人の著作を読む前にもう少し予習しようと思いまして。
    ユングの人となりや人生についても触れられているのですが、なんというか、この人、生きにくかっただろうなあ…と。
    精神分析ッて自分の心の深淵を覗く作業なんじゃないかと思うのですよ。
    突き詰めると、もしくはやり方が上手くないと逆に精神を病みそうな。
    中学・高校のときに脱落してむしろよかったのかも。

  • 13 ユングについて読むのは少し時期尚早だったようだ。

  • ユングの解説書と言ったらいいんでしょうか。心理学や哲学の本はこういったものと併読するのがおすすめです。

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