ガルブレイスを読む (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002688

作品紹介・あらすじ

時代の経済問題と常に真正面から切り結ぶ主張を続けてきたガルブレイス(1908‐2006)。主流派経済学に異議申し立てを試み、「時代の不安」を予見的に表現することによって社会通念を批判してきた異端の経済学者。経済と社会の混命する今だからこそ彼の主要著作を読み返し、サムエルソンらと対比しつつその経済学の全貌を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 131116 中央図書館
    主流派のサムエルソンに対して、異端視されながらも読者に強烈な印象を与えるベストセラーを連発したガルブレイスは20世紀のヴェブレンにも例えられる。
    数学的な小宇宙の整合性に汲々とする新古典総合の経済学を批判しつつ、独占や社会意識そのものに独創的な見方を提示した。

  • 日本人にはあまりに有名なガルブレイス。
    しかし、経済学では異端だったんですね。
    学会ではなかなか受け入れられないのに、書き方がおもしろいから万民に受ける。
    しかし、経済は「生きた」ものだから、むしろガルブレイスの方が的を得てる。だから「わかりやすい」
    大まかな発想だけでは学問としては不十分だとしても、細分化された学術では、見落としがちな全体像が彼によって指摘されたのだろう。

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著者プロフィール

中村達也(なかむら・たつや)
1941年秋田県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。沖縄大学、千葉大学、中央大学で教鞭を執った。現在中央大学名誉教授。著書に『市場経済の理論』(日本評論社)、『ガルブレイスを読む』(岩波現代文庫)、『歳時記の経済学』(岩波書店)などが、訳書に、ジェイン・ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域』J.K.ガルブレイス『満足の文化』、ハイルブローナー『私は、経済学をどう読んできたか』(ちくま学芸文庫)などがある。

「2022年 『交響する経済学 経済学はどう使うべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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