こころはナニで出来ている? (岩波現代文庫 文芸 134)

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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021344

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  • 工藤直子の詩は一読ほのぼのしています。しかし何度も読むうちに、地面にしっかと足を広げて立つような力強さを感じます。そしてその向こうには「何故」「どうして」という、あらゆるものへの問いかけや思案する心が見えてきます。
    そんな詩が生まれる瞬間の情景が、幼き日の思い出とともに描かれています。
    まだ充分に言語化できなかった、あの日の想いを詩に託す。言葉にできなくとも心の中で動き回るあれこれ。子どもだって感じ取っているのです。その子どもの想いを代弁するかのような詩だから、子どもたちの共感を得るのでしょう。

著者プロフィール

台湾生まれ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞受賞。野原の生き物や自然が躍動する詩集『のはらうた』は、子どもたちに愛され、ロングセラーとなっている。『ねこはしる』『まるごと好きです』など、多くの詩集・絵本・エッセイがある。

「2020年 『女声(同声)合唱とピアノのための いのちへのオマージュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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