- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006030636
作品紹介・あらすじ
重い病との闘い-。それは人に生と死を否応なく考えさせる。幼い子どもの場合、その現実はどのようなものとして受け止められるのか。家族や医師にできることは何なのか。ベテラン小児科医が、医療者として内に蓄えてきた思いや日々のさりげない話から、生きることの辛さとすばらしさを飾らぬ文体で綴る。
感想・レビュー・書評
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治るようになったといっても7割程度。ひっくり返せばまだ3割は治らずに短いながらも生を全うするということだ。今自分が生きて年を取って生きていることが不思議にも思えてくる。
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小さな命と向き合う医者の、
あたたかなまなざしと、
病を前にする心痛とが、
限りなく優しく言葉にされている。
一度お会いしたことがあるのだが、
本当にやわらかな先生である。 -
学校の課題図書でしたが普通に読んでじんときたので。
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子供の病気は、本人も周囲もつらい。
ただ、本当に治る見込みがないと分かった時には
苦しい治療を続けるのではなく残った時間を大切に過ごさせてあげたいという考えに共感した。
何度も直面する死に対して無感動にならず、その度に涙を抑えられない細谷先生のファンになりました。 -
四季折々の小児科での出来事がのっており
悲しい現実がつづられていました。
けれどもその悲しさの中にある喜びが
どんなことよりも大きく感じられるお話でした。
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高校時代の小論文の知識として読んだもの
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細谷先生とは毎夏キャンプでお話します。
沖縄への機内で読んで何度も涙しました。
森のようちえんの子どもを保育を何度も思い出しました。
千葉県こども病院の子どもたちを何度も思い出しました。
大人ができることが少ないということは知っているけれども、
それでは何ができるのか。
やっぱり病棟でも森でも同じことを考えるのです。