ぼくが世の中に学んだこと (岩波現代文庫 社会 166)

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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031664

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  • 話し…蒲田が歩んできた労働者としとしての話し。高度経済成長でのトヨタやら新日本製鉄やら。そして最終的に労働組合や、対馬での公害の話しに展開されていく。基本的になぜこの道に進んだかということが述べられている。

    感想…今仕事をしている身として、そして仕事を探している身として勉強になる。仕事を通して人間とは?生きるとは?そういうことを考えさせる。
    筆者の出稼ぎ労働者からフリーライターに至るまでの大まかな流れ。
    オレも工場で働いていたから、話が分かることが多かった。もちろん今とは違いハンパじゃなく働かされていて、その辺りは同情の余地がなかった。

    ロボット?囚人?
    労働をして金をもらうということはそういうことなのであろう。
    感情などはあまり関係なく、扱う身、雇う側としてはロボットみたいな人間が一番いいのではないだろうか。
    今、自分が働いている見地から、もっと自分のいるところを知るべきだし、もっと自分がいたいところを探さねば。
    そして何より筆者も一生懸命探していた。

著者プロフィール

鎌田 慧(かまた さとし)
1938年青森県生まれ。ルポライター。
県立弘前高校卒業後に東京で機械工見習い、印刷工として働いたあと、早稲田大学文学部露文科で学ぶ。30歳からフリーのルポライターとして、労働、公害、原発、沖縄、教育、冤罪などの社会問題を幅広く取材。「『さよなら原発』一千万署名市民の会」「戦争をさせない1000人委員会」「狭山事件の再審を求める市民の会」などの呼びかけ人として市民運動も続けている。
著書は『自動車絶望工場―ある季節工の日記』『去るも地獄 残るも地獄―三池炭鉱労働者の二十年』『日本の原発地帯』『六ケ所村の記録』(1991年度毎日出版文化賞)『ドキュメント 屠場』『大杉榮―自由への疾走』『狭山事件 石川一雄―四一年目の真実』『戦争はさせない―デモと言論の力』ほか多数。

「2016年 『ドキュメント 水平をもとめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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