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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006032784
作品紹介・あらすじ
文部省派遣留学生として一九七五年から二年間、インドネシアに過ごした滞在記。研究室を飛び出した若き学徒が全身で見て、聞いて、感じた、激変していく直前の"伝説の島国"の暮らしぶりとは。西ジャワ地方の市井の人々の息遣い、街なかの音、匂い、空気などが濃厚に伝わってくる希有な現地調査と観察記録。その後、名著『エビと日本人』等を著し、日本‐東南アジア関係研究の新しい地平を確立した著者の初々しいデビュー作。
感想・レビュー・書評
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その国の様子を知るには、実際に一般的な国民が生活している場所で、一緒に生活をしてみるのがいちばんよい方法なのであろう。その中から、その国の国家体制や国民性などが見えてくることがあるからだ。
著者は、市井の国民にできるだけ近い生活をすることで、その国の富をごく限られた一部の人間が独占していることや、極貧にあえぐ国民の実態、さらには独立の歴史やその政治体制までも明らかにする。その視点はいかにも確かである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく・・・現場を見てくることの強さをあらためて知りました。
若くて、ちょっと「引き気味」の姿勢にも好感です。
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