伊藤潤二自選傑作集 (朝日コミックス)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022141835

感想・レビュー・書評

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  • 『グリセリド』『長い夢』『寒気』『首吊り気球』が特に良かった。

  • ぞわぞわしたくなったので読みましたが、読んでから思い出したのは『グリセリド』はゾワゾワでなくギトギトでした。
    今回、古本で買いましたが、『あやつり屋敷』を読んでいる途中、赤い縁取りの小さな紙片が本の間からぱらりと床に落ちました。「すわっ、呪いかっ!」と心躍りましたが、富江ちゃんのシールでした。これと言って貼るとこもないので仕事用のPCに貼りました。PCがやや強くなったような気がします。

  • 伊藤潤二さんは本当にアイディアマンで、そこから帰納的に流れを考えていくという作風が短編からありありと感じられる。本人も語るようにアイディアが出ない時は相当に苦しい様子である。富江はややワンパターン化し、絵柄の気持ち悪さのアイディア一発勝負に寄っていった感じだが、この作品はフレッシュなアイディアに溢れていてみずみずしい。

    体に穴を空ける虫、糸で操られて生活する家族、永遠の夢を見る患者、油を飲む家族、そして当然ながら首吊り気球。次々と家族が外へ出ていく展開は、ギャグ漫画の手法をふんだんに取り入れ、そして気球どうしの接吻という若干居心地の悪いエロまで入り、とにかくこの作品のテンションはものすごく勢いが感じられる。富江も、あの一番有名な絵はこの話に収められていたのか〜と感心した。

    こうして自作をサクッと語ってくれるタイプの作家が好きなので、彼の魅力をふんだんに味わうことができた。

  • グリセリドを読んで、これはよく出版できたなと思いました。漫画史上最狂の作品です。

  • ホラーまんが界の巨匠が自選した作品集。
    その世界観はたまらない!!

    どの話も救いようがないと思えるラスト。
    なのに、もっともっといろんな作品が読みたくなる。

  • どの作品も子供が読んだら確実にトラウマになる。中古レコードは呪いのレコードをめぐる物語。寒気はネット隆盛期に流行ったハス画像を思い出してゾッとする。ファッションモデルは化け物女がただただ恐ろしい。首吊り気球はどうしたらこんなものを思いつくのかと思うし、あやつり屋敷は落ちが秀逸だ。富江•画家は富江がモンスターなのか、そうでないのか判然としないがゾクゾクする。長い夢はまさに奇想天外。ご先祖様は毛虫を見るたびに一生コレを思い出すのだろう。グリセリドはただただ気持ち悪い。とにかくどれもトラウマ級に最高。

  • 怖いけどなんか好き。

  • 伊藤潤二氏の作品『伊藤潤二自選傑作集(2015)』を読了。

  • 端正な絵と名状し難い不気味さを醸し出す作者の傑作短編集。長い夢とか発想が異端だが絵にされるとやっぱり怖い。オチの後の話を想像すると更に怖い。

  • 伊藤潤二作品は、ただ怖い・気持ち悪いではなく、人間の持つ「気持ち悪いけど見てみたい」と言う相反する欲求を突いて来る。

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