- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022509727
感想・レビュー・書評
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ヤギと教授のエッセイ。て感じです。
可愛いヤギの表紙に確かに釣られたけど、
動物行動学の字面から想像していたよりは内容がライトで、
ていうかライト過ぎて最早エッセイという感じだが、
ヤギが可愛いので全て許そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■書名
書名:なぜヤギは、車好きなのか? 鳥取環境大学のヤギの動物行動学
著者:小林朋道
■概要
苦手なヘビを見えないように袋に入れて置いておくとヤギはどうす
る? 鏡に映った自分に向かってヤギは角突きする? 子供がいっせい
に駆け寄ると、ヤギはどうなる? 動物行動学教授兼ヤギ部顧問によ
る、ヤギをめぐる面白エッセイ
■感想
先生!シリーズの小林さんの、ヤギに関するエッセイ本です。
内容は、少し先生!シリーズとかぶっている部分もありますが、
今回は、ヤギだけに特化しているので、読み応えがあります。
本当に、この人の本を読むと、人間以外の生き物に対する興味と愛
情にあふれているな~と思います。
ここまで好きだと、それが読み手にも伝わるのだと思います。
私は、この本を読む進めるうちに、ヤギ子に感情移入してしまい
最後には泣いてしまいました。
先生!シリーズみたいにいくつかの生き物について読むのも面白い
ですが、こうやって、一種類の生き物についてだけ読むと、より
親近感がわき、感情移入してしまいます。
この本に記載されている実験から推測出来る、ヤギの行動はかなり
興味深いです。
個人的には、自分の好きなものを探す場合には視覚に頼りながら、
嫌いなものは嗅覚がいち早く察知するという本能は面白いと思い
ます。
また、ヤギの頭突きの種類も興味深かったです。
人間で考えれば当たり前なのですが、同じ行動でも時と場合により
意味合いが違うというのが、他の生き物でもあることに今更ながら
感心しました。
先生シリーズが好きな方、ヤギ、生き物が好きな方にはオススメ
です。
■気になった点
・ヤギコはヤギコのやり方で、コハルはコハルのやり方で、クルミ
はクルミのやり方で、ミルクはミルクのやり方で、私と触れ合お
うとする。
・ヤギコも自分たちと同じ気持ちを持った、生き物である
・ヤギコはいつか死ぬ。私もいつか死ぬ。その時は必ず来るのだ。
それまで力いっぱい生きていけばよいのだ。 -
なんと、ヤギコが死んでしまっていたとは。
本の中でしか知らないヤギだけど、とても悲しい…