京都遊び 三十三景

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.69
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本棚登録 : 63
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510204

作品紹介・あらすじ

京都芸大時代から知りつくした街の美、食、技。-本物を教えてくれる大人のテーマパークを案内。四条・寺町界隈から六波羅、叡山電鉄沿線まで、描きおろし銅版画作品も魅力。

感想・レビュー・書評

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  • 銅版画家の山本容子さんの、京都ガイドのエッセイです。
    山本さんの、手書きの挿絵?と、地図が、また味わい深く、とても惹かれます。
    地図は意外とわかりやすいと思います。
    紹介されている場所、お店も、京都に住んでいた山本さんならではの視点で、ちょっとタダの旅行者とは視点が違うので、より魅力的。
    京都に行きたくなります。
    ちなみに、私は京都に行ってきました。
    お店やさんは、行くことができなかったところもありますけれど、いつか行ってみたいと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「地図は意外とわかりやすい」
      そうかも、、、地図はフムフムって感じで見てるだけでした(場所は判っちゃってるから)、その代わり、イラスト部分を...
      「地図は意外とわかりやすい」
      そうかも、、、地図はフムフムって感じで見てるだけでした(場所は判っちゃってるから)、その代わり、イラスト部分をジ~ックリを観てホンワカしちゃってます。。。
      2013/05/02
  • 京都の名所等を山本容子さんの目線で紹介。私のあこがれの先輩(中学高校の先輩)でその活躍、作品にはかなり前から注目。いろいろな京都本で紹介しつくされている場所や行事も山本容子さんの視点(銅版画家としてのフィジカルな目線と感性の目線)で表現されていてとても新鮮に感じる。同じ時代に京都で学生生活を送り、今もいろいろなことで京都に関係のある生活を送る私にとっては、著者の経験や今の京都を表現した文章は共感することが多い。
    版画で描かれた京都、思い出の風景や人物の中には中高時代の母校の制服を着た山本容子さん(たぶん)もいてうれしくなった。著者作成の版画の京都地図もあり、この本を持ってもう一度京都を廻ってみようと思う。

  • 著者は銅板画家さんだそうで、本の中にも京都にまつわる作品がたくさん載せられています。

     京都遊びのお誘い
     大人の京都散歩

    一章 寺町界隈
       イノダコーヒ本店
       三條本家 みすや針
       菊一文字本店
     1月 かるた始め式
       内藤商店
     2月 節分祭
       嵩山堂はし本
     3月 雛まつり
       総本家 河道屋
       河道屋 養老
       有次
       大藤 麩屋町本店
     閑話休題 その1
       スマート珈琲店
       伊藤組紐店

    二章 六波羅廻り
       八坂神社
     閑話休題 その2
       八坂神社の狛犬
       高台寺和久傳
       ミナ・ペルホネン
     4月 豊太閤花見行列
       松葉屋
     5月 葵祭
       いづ重
       祇園屋
     6月 京都薪能
       金竹堂
     7月 祇園祭
       幾岡屋
     8月 大文字五山送り火
       切通し進々堂
     閑話休題 その3
     9月 月と遊ぶ
       そば処 おかる
       和装小もの 井澤屋
       祇園ない藤
     閑話休題 その4
       団栗通り
       裏具
       京都ゑびす神社
     閑話休題 その5
       六波羅蜜寺
       六道珍皇寺
     10月 時代祭
       みなとや幽霊子育飴本舗
     11月 曲水の宴
       サガン
       八坂の塔
       かさぎ屋
       石塀小路
       あり本

    三章 東大路を北へ
       京都の乗り物
       三十三間堂
       京大北門前進々堂
     12月 終い弘法
       京大西部講堂
     閑話休題 その6
       吉田神社
       京都大学楽友会館喫茶食堂
       詩仙堂 丈山寺
       宝が池公園

    おわりに

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「京都にまつわる作品がたくさん」
      チラっと立ち読みしただけなんですが、とっても雰囲気出てました。
      「京都にまつわる作品がたくさん」
      チラっと立ち読みしただけなんですが、とっても雰囲気出てました。
      2013/01/05
  • 「源氏物語」!「山本容子の姫君たち」に収められているのとは別の作品があるのかな?

    「京都芸大で学生生活を過ごし、『源氏物語』など古典の銅板画制作を進める京都通の著者が、うんちく好きの京都通に応えて知的にガイド。ホンモノを探して観光スポット四条・寺町界隈から六道の辻、叡山電鉄沿線など知られざる京都まで歩く。老舗、食、文化、職人技などを訪ねて本書のために制作した「京都遊び」と「京都の祭り」の銅板画合わせて三十三点も収録。 」

  • 絵が優しいと思いました

  • 2019 9/23

  • 銅版画家の京都本。
    色々なお店が紹介されており、そのほとんどが、大人が遊べる、楽しめるお店たち。
    4割くらいのお店は、私も行ったことがあったけど、また行きたいなーと思っている場所ばかり。
    次回行った時には、ここに行きたい!と思った場所に行ってみようと、メモりました。
    京都は、大人になってからハマったけど、やはり、大人が遊べる街だなー。。

  • 山本容子さんの絵が好きなので、手元に置いておきたい、と図書館で見た後にアマゾンで購入。 京都に住んでいるのに、本に出てくる場所にはほとんど行ったことがない。 行かねば~!

  • 山本容子さんは、あこがれの人の一人。
    この人の銅版画も好きだし、外見も素敵。
    でもこのエッセイを読んで、もっと好きになった。
    大阪の人だけど、京都の大学(京都藝大)に来たことを
    とても嬉しく思っておられるのがありがたい。
    間に挟まれた、銅版画も素敵です。

  • 学生時代を京都で過ごした山本さんが、お気に入りの京都を紹介する。

  • もう京都本は買わないといつ決めたのか不明だが、気持が後ろめたいので、たぶんそうなのだろう。
    しかし、赤とかピンクとか目に飛び込んでくると、ちょっと研究するか、山本容子だしなという中のひとの声でレジに向かっていた。神保町の共栄堂でスマトラカレーを食べるため気持も急いていた。
    いつも、前置が長いときは、想像力を刺激されている。構成を見ると、1章 寺町界隈、2章 六波羅廻り、3章 東大路を北へとある。この偏りを歳時記が何となく補っている。画家の力としか言いようがない。著者が京都市立芸術大学(以前の美校は東山区日吉町、智積院の東側にあった。)に通った頃から土地勘のあるところが、エピソードとともに紹介されている。お店の情報もしっかり押さえてある。イノダコーヒは1947年創業とかいわれると以外な気がする。ちなみに、店のHPを見ると、創業1940年、コーヒーショップ開業1947年とある。当初は豆の卸だった。京都通いの経験豊富な方であれば、ああ、行ったことがある。私のエピソードのほうがよっぽどエッセーぽいとか思われるに違いない(笑)。パリは京都に似ているという話にうなずいているうちに、歳時記の絵は大文字五山送り火となって、懐かしい記憶とともに逝ってしまった人々の顔が浮かぶ。1800円と税は少し高いけど、絵の値段としてはそんなものかと思う。巻末に著者の信頼するお食事処の住所が並んでいるけど、本文には触れていない。信頼せよということだろう。16頁の絵はいかにもという感じがする。

    「千本通りより東は(ママ)、広い範囲にわたってほとんどが湿地帯で」(10頁)など誤植が気になると読み進む気にならなくなるところだが、そんなものだと思えば、形式より内容に入ることができる。それにしても、以下の方式では3以上の評価は難しいのは、私の拘りでもある。初歩的なミスは残念なので、出版社はもう少し勉強しょうね。

    素人×東京の出版社=?

  • 文書を読むというより、やはり版画を見る楽しみが大きかった。元々大好きな作家さんで、いつか本物の版画を買うのが夢なのだが、今回はその作家さんが学生時代を過ごした京都を描いていて、楽しみ倍増。私も京都は大好きで、もう20回以上訪れているのだ。美しい版画が満載で、見ているだけで幸せな気持ちになれる。何度も読み返して楽しめる一冊だと思った。

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著者プロフィール

銅版画家。1952年生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開して数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。ライフワークのひとつとして、医療現場の環境への提言である〈アート・イン・ホスピタル〉にも取り組むなど、幅広い分野で精力的に創作活動を展開している。

「2022年 『山猫画句帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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