ことり屋おけい探鳥双紙

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.52
  • (11)
  • (28)
  • (44)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 215
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511812

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】幻の青いサギを追って行方知れずになった夫を待ちながら、小鳥を商う店「ことり屋」を切り盛りする女主人おけい。店に持ち込まれる奇妙な事件の数々と、江戸の四季の移ろい、人間模様を丁寧に描きだす。新進気鋭の女流作家による、最新連作時代小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 切ない終わり方だった。

  • ( ´ ;ω; )追憶の羽吉の言動を思い出すだに、おけいさんが哀しくて哀しくて。同巻収容の卵詰まりの話を思い出した。詰は、つまるとも、なじるとも。ひなの世話する話も、長野から出稼ぎ椋鳥の一人息子の話も、かなしいかなしい。

  • 小鳥屋のおけいさん
    小鳥屋さんを営みつつ、行方不明の旦那さんを待つ。
    愛情深く小鳥の世話をする誠実な人柄もいい。
    記憶喪失になった旦那さんは、介抱してくれた娘さんと夫婦になっていて、もうすぐ子供も産まれると。 記憶を取り戻した旦那さんと話すが、身を引くおけいさん。切ない結末。
    続編があるかもしれないと。

    滝沢馬琴
    重畳

  • 飼鳥屋を営む主人公のおけいさんと馬琴さんや、永瀬さまのやり取りが優しく微笑ましい。謎解きはあっさりしているけど、背景が切なく、続きが気になってどんどん読み進めてしまった。まだまだ続きが読みたい気もするけど、綺麗に終わったので、このままでいいのかもしれない。

    帯より
    おけいの元へ持ち込まれる鳥にまつわる不思議な出来事と、その裏に隠された恋模様を描く連作時代小説。

  • 【内容】「飼鳥屋(かいどりや)」とは江戸期にあった小鳥専門のペットショップのようなものらしい。鳥を探しに行ったまま行方不明になった夫を待ちながら店を営んでいるおけいの周辺で起きる鳥にまつわるできごと。親しくなった同心や町医者たちに支えられたり、アドバイザーとして滝沢馬琴も登場。
    【感想】行方不明の夫に関するできごとには決着をつけなくてもよかったかも。そのくだりだけちょっと月並みな展開やったんで。まあ作者的には必要なことやったのかもしんない。あとは楽しめました。わりと珍しいモチーフやったんで江戸期の小鳥事情の蘊蓄とかもっと詳細に描かれてもよかったかな。ただ、今ていどやったから冗長にならず読みやすかったとも思えるし、そのへんは良し悪しかなあ。

  • 表紙がかわいくて読んでみました。
    小鳥たちがかわいい、良い連作だった。続くのかとおもったが、綺麗に纏まってた。

  • 小鳥売り。
    強がっている女主人。
    信州で失踪した旦那が空気。
    商売道具を介して事件を解決。
    それほどの儲けがあるとも思えない。
    夫婦ともに新しい伴侶を見つけたのか。お互いが良ければいいのかな。役人との仲は進むのか。

  • 江戸の日本橋 ことり屋を営むおけいの主人は行方しれず。
    人づてにしか情報が入らないころ ただ待つしかない辛い日々を九官鳥の月丸が放つ声色に助けられる。
    おけいの心も変わり始めたころ 主人の行方がわかったり 淡い気持ちが芽生えたり・・・
    ラストは おけいさんらしく芯のあるビシッ!と締まってて嬉しかった。
    本当は 時と場所を選ばず 大泣きしたいはずだと思う。

  • おけいには幸せになってほしい。
    おいとちゃんの行く先が辛い。

  • 失踪した夫を待ちながら、ことり屋を切り盛りする妻のおけい。おけいのところに、鳥にまつわる謎が持ち込まれる。その謎を解き明かした結末は、切ないものや愛しく感じるものも。
    おけいの一途さが切ない。ついつい感情移入して、物語に出てくる男たちに、もっとしっかりしなさい!と言いたくなった。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶よう子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
瀬尾 まいこ
宮部 みゆき
三浦 しをん
三浦 しをん
畠中 恵
西條 奈加
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×