- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022511812
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】幻の青いサギを追って行方知れずになった夫を待ちながら、小鳥を商う店「ことり屋」を切り盛りする女主人おけい。店に持ち込まれる奇妙な事件の数々と、江戸の四季の移ろい、人間模様を丁寧に描きだす。新進気鋭の女流作家による、最新連作時代小説。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
飼鳥屋を営む主人公のおけいさんと馬琴さんや、永瀬さまのやり取りが優しく微笑ましい。謎解きはあっさりしているけど、背景が切なく、続きが気になってどんどん読み進めてしまった。まだまだ続きが読みたい気もするけど、綺麗に終わったので、このままでいいのかもしれない。
帯より
おけいの元へ持ち込まれる鳥にまつわる不思議な出来事と、その裏に隠された恋模様を描く連作時代小説。
-
【内容】「飼鳥屋(かいどりや)」とは江戸期にあった小鳥専門のペットショップのようなものらしい。鳥を探しに行ったまま行方不明になった夫を待ちながら店を営んでいるおけいの周辺で起きる鳥にまつわるできごと。親しくなった同心や町医者たちに支えられたり、アドバイザーとして滝沢馬琴も登場。
【感想】行方不明の夫に関するできごとには決着をつけなくてもよかったかも。そのくだりだけちょっと月並みな展開やったんで。まあ作者的には必要なことやったのかもしんない。あとは楽しめました。わりと珍しいモチーフやったんで江戸期の小鳥事情の蘊蓄とかもっと詳細に描かれてもよかったかな。ただ、今ていどやったから冗長にならず読みやすかったとも思えるし、そのへんは良し悪しかなあ。 -
表紙がかわいくて読んでみました。
小鳥たちがかわいい、良い連作だった。続くのかとおもったが、綺麗に纏まってた。 -
おけいには幸せになってほしい。
おいとちゃんの行く先が辛い。 -
失踪した夫を待ちながら、ことり屋を切り盛りする妻のおけい。おけいのところに、鳥にまつわる謎が持ち込まれる。その謎を解き明かした結末は、切ないものや愛しく感じるものも。
おけいの一途さが切ない。ついつい感情移入して、物語に出てくる男たちに、もっとしっかりしなさい!と言いたくなった。