銀の森へ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512734

作品紹介・あらすじ

成功の果てにある地獄じみた世界、奇跡のような輝き、静かな悲哀…映画は、いつも私たちに思いもかけぬものを届ける。朝日新聞紙上で15年以上つづく、映画評からはじまる名エッセイ第二弾。1999年から2007年までの90篇を収載。

感想・レビュー・書評

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  • 感想は「~街から」に。
    https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/402251132X

    期間は99/10~07/3。鑑賞済みは90本中12本

    シックス・センス/ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ/グリーンマイル/ショコラ/ビューティフル・マインド/壬生義士伝/戦場のピアニスト/8Mile/ミスティック・リバー/ロスト・イン・トランスレーション/レイ/かもめ食堂/

     「ロスト・イン~」の沢木評がかなり厳しめ。自分は海外生活をしていたころで、異邦での相手との気持ちのすれ違いなど「あるある」が非常に親近感あり面白いと思った作品だった(物語全体としてどうか?というは確かにあったけど)。
     「ロスト~」をはじめ、比較的厳しめ評価の作品も多いのが「~森へ」のほうかな、という印象。

     『シックス・センス』『ビューティフル・マインド』など、予想もしない「そうきたかー!?」と驚きのあった、お気に入り作品があった年代だったなぁと懐かしく読んだ。その驚きの部分に触れずに、これらの作品の魅力に迫る筆致はさすがだね。

  • 映画評でありエッセイでもある本著。
    1999年から2007年までの90篇が収載されている。
    映画を観るのは億劫だけど雰囲気を感じたいと思い
    手に取りました。

    沢木さんの「文章案内力」というか読み手に
    「?」を感じさせることなく引き込む心地よい文章は
    さすがです。

    たくさんの映画を観た気になってしまいました。
    少しは映画館で観たいんですけどなかなか行けません。。

  • どれも短く端的にまとまっていて、映画が見たくなる。
    大御所作家ということを感じさせない、率直な若々しい意見なので、読む方も素直に読める。あとがきにもあったが、あまり悪い面は記載しないようにしているのだと思う。
    ドキュメンタリー映画については、さすがに辛口。誰でも自分が得意なものには、点が辛くなるものですね。

    以下、いくつか気になる映画があった。
    ・あの娘と自転車に乗って
    ・ナビィの恋
    ・ショーミーラブ
    ・うちへ帰ろう
    ・ザ・カップ
    ・こころの湯
    ・蝶の舌
    ・魔王
    ・チャック&バック
    ・血の記憶
    ・インザペッドルーム
    ・ダークブルー
    ・8Mile
    ・藍色夏恋
    ・エヴァとステファンとすてきな家族
    ・殺人の記憶
    ・21グラム
    ・ウィスキー
    ・そして、ひと粒のひかり
    ・天空の草原のナンサ
    ・太陽に恋して
    ・ココシリ
    ・トランスアメリカ

  • 沢木耕太郎が映画を批評する。読んだ人に「映画を見てみたい」と思うように書いたという。彼が言うように、紹介された映画評を読んで、映画を見てみたい気分になる。そのほとんどが古い映画なのですでに見ている映画もあったが、自分と違った見方をしている。紹介された映画で気に入ったのはDVDを借りて見てみようと思う。

  • 朝日新聞に連載されていた映画評。一部は書籍化されていたので再読。

  • 一部の例外を除いて、質の高い映画が、製作国問わず紹介されてるので、ガイドとして有用。但し15年ほど前の作品のラインナップ。ネタバレをせずに作品のテーマと面白さを伝える技術も読みどころ。

  • こっちの方が観たことがあるのが多かったからか印象に残ったし,にやりとさせられるところも多かった。ロストイントランスレーションの批評がいちばん印象的かな。

  • 著者の映画鑑賞備忘録。余りそそられない。

  • 三度 楽しめる
    観たことのある映画を
    こんなふうに解釈してもらえる 楽しみ
    まだ観ていないけれども
    きっと 観るだろうな
    と 思わせられる 楽しみ
    そして
    観ることはないだろうけれども
    あぁ こんな映画なんだろうな
    と 勝手に 想像する 楽しみ

    まさに 読む「映画」ですね

  • 『銀の街から』の続編。ひとつの作品を4ページで紹介している。最近、映画を観なくなってしまっていたが、この本を読んだのをきっかけに棚の奥から『光の旅人』のDVDを引っ張りだして、ついつい観てしまった。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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