カザアナ

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.07
  • (15)
  • (87)
  • (170)
  • (62)
  • (16)
本棚登録 : 1087
感想 : 152
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022516145

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちょっと何言ってるのかよくわからない

  • 舞台設定は近未来の日本。
    おもしろかった。
    古代日本と現代に通じる風穴の現象も。
    登場人物の個性も豊かで、特にサクとリウの母、マムに感情移入できた。

  • 読み進めるのに少し時間がかかったけど、この世界観は嫌いじゃない。

  • 日本の近未来ファンタジー
    景観の良い地区と、カオスな地区に街は分断され、ドローンにより監視されている閉塞感あふれる毎日。
    景観地区に住む姉弟が主人公で、庭の手入れを頼んだ会社《カザアナ》が能力者の集まり。八条院暲子や地下組織、アメリカ大統領も登場して…。

  • とある家族と不思議な力を持つ3人の、
    家庭内に止まらず、
    国や時代も超える心温まるお話です。

    舞台は近未来の日本ですが、
    日本を取り巻く自然環境や人々の生活文化など、
    変わらないものも多く存在しています。

    生物や事物の声を聞くことができるという、
    3人の「カザアナ」。

    身近に存在する変わりゆく自然環境の大切さも
    彼らは代弁して教えてくれます。

    出会う虫や空、
    石の声に耳を傾けたくなるお話です。

  • 初めは貴人~で難しい話かと思ってたら、話しはなかなかハイテクな日本の話になるし、ずっと面白かった
    入谷ファミリーも癖のあるキャラですごい好きだな
    ジャポいのもいいけど、ダンスが禁止されたらつまらない。
    黒髪も素敵だけど、金髪も素敵
    醤油もいいけど、別の味だって楽しみたい

    このコロナ禍で生まれた物語、すごく楽しませてもらった!

  • いやあ楽しかった。風穴というものを創造した時にこれほど胸踊る物語が書けるとは思わなかったのではなかろうか。観光で国をたてようとする権力者どもの身勝手を徹底的に笑い飛ばし疾走する入谷家の3人、とりわけ母ちゃんがすごいわ。

  • 「いつの日か、世の中が一陣の涼やかなる風を求める時、怪しき力も蘇るかも」八条院様は言われたという。私たちのもとにも蘇るのでしょうか。

    オリンピック2020以降、日本における不安な予想図が”想定外”の出来事を含めて、現実となってきている。

    日本には、”売れるもの”がないことがバレてしまった。先端技術は後れを取り、躍進する産業も不在。だから、インバウンドに賭けるしかない。ここまでは想定内。いきなり観光革命を打ち上げるのが日本。日本固有の文化―伝統―で外国人を魅了する国造りをする。

    今でも文化財保護地区は住むのに大変らしい。伝統住居は、規制だらけにうなずける。特に、日本で何かするときは、規制規制規制。確かに勝手気ままは困るし縛りも必要。だけど、見えない力(同調圧力)によって、どんどん縛られていく。そして遂に、ドローンで監視。同調しない不届きモノのために、一般人まで監視対象となって巻き添えをくう。もうだめ、こんな世界。

    そこで、怪しき力が蘇る。だけど、その風穴さんの”力”が微妙です。戦闘能力や策略、金儲けに役立つわけではないところが、風穴さんらしい、かな。

    きっと、人を亡ぼすような力は、人間自身が持ってしまったため、カザアナさんが持っている本来の力を発揮したのかもしれない。最後で、力が無くなっても全然大丈夫と語る虫読さんの言葉が心に残ります。

    きっと、ますます住みにくい窮屈な世の中になっても、少しのことで、ちょっとしたことで、明るく健やかに生きていくことができるよ、と、空が虫が囁いているようでした。

  • トンデモ日本...と言いたいけれど、将来こうならない、という保証もないのが現状と言えそう。
    痛快で楽しい1冊。

  • 科学とかテクノロジーが進んでいくことって別に悪いことではないと思うのだけれど、こんな未来は嫌だなぁ…。と思いつつ、あり得ない未来でもないと思ってしまう。
    自然は大事。形だけじゃなくて、どう残していくのかとか、そういうことも大事なんだと思う。

全152件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森絵都の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×