タンポポ・ハウスのできるまで

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022572776

作品紹介・あらすじ

なんで自分ちの屋根にタンポポを植えたんですか?話せば一冊の本になるほど長いから、こうやって書いてみたわけで。

感想・レビュー・書評

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  • 元東京大学の建築史学のセンセーで、オフコースの小田和正と東北大学工学部建築学科で同級生。

    第一作目は故郷の神長官守矢史料館。
    第二作目が国分寺市の自宅の建て替えのタンポポハウス。

    あの2階建ての外観から想像できなかったが、
    総コンクリート造りで、
    打ち込んだボルトにステンレスの角材をつけ、さらに
    鉄平石をステンレス針金で結わえた。
    そこに、ステンレス製パンチングメタルの箱にビニールを敷いて、日本タンポポを植えた。
    日本タンポポは、偶然、近所の林に群生していたもの。
    クラーク博士が持ち込んだ西洋タンポポに駆逐されやすく、額のそりの有無でしか区別できない。

    室内は、故郷の材木屋や実家で手に入れた桐、桑、ナラなどの木材を利用。
    ナラ材の床と壁は、収縮による「すき」が1年間の工期中に最大で4cmでた。
    それを白い漆喰で埋めたのが問題解決のアイデア。
    壁も床もプリントされた工業製品が主流の今の建築。

    設計は建築事務所をひらいている教え子。
    一流の職人をも悩ませ工費はいくらだったのか?

    浜松市秋野不矩美術館、高過庵も興味深い。

  • これは、何故か手元にないのだけれど、
    日本を代表する建築家の一人、藤森さんの
    自邸タンポポハウスが出来るまでの過程を書いた本です
    名前の由来は、屋根の上にタンポポを植えているから
    藤森さんのイラストなどもあり、文章もユーモアたっぷりで
    面白かったなぁ

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:527||F
    資料ID:59901323

  • 建築学生になる前に朝日新聞日曜版連載を読んで、てるぼうのことを知りました。
    特に建築専門書というわけでなく、読みやすい本です。

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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