玉蘭

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.07
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本棚登録 : 218
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022575838

感想・レビュー・書評

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  • 中国が舞台の少し毛色の違う桐野夏生作品だった。最初入りにくかったけど結構引き込まれた。

  • 桐野作品にしては・・・まあまあ

  • 桐野さんの他の小説と違って、ノスタルジックな感じだった。
    伏線として描かれた出会いのシーンや初めてのシーンが、なんともロマンチック。
    日本人が書く外国の話はあまり好きではないけど、これはよかった。

  • ・・・
    いまいち意味がわからなかったです。

  • 【図書館】2006/12/22/〜

  • 今と昔の人間関係が時空を越えて絡まってくる・・・



    男と女、ってより、人と人との関係、縁(えにし)のようなモノを読んでて強く感じた。



    物語の中、随所に題名となっている玉蘭の香りが出てくる。



    調べてみると白木蓮だとされているが、文中の花はもっと小さく、二つの花を細い針金で束ね、ボタンなどに着けるとある。

    どっちなのだろう・・・



    男と女の関係は恋愛だけではない・・・

    人は一人では生きられない。

    人を乞う気持ち・・

    人との関係は年齢を重ねるごとに変わってくる。



    歳を重ねる未知数な部分、長生きしたいな・・って思った。

  • 新しい世界で、新しい生活が始まるなんて幻想だ。私たちはこれまでの全てを引きずって生きてゆく。どこに行ったって、それは自分の世界の最果てに居るだけ。だから人は、壊れてしまう。きっかけは何でも。「でも、どうだっていいよ。今、ここにいることがあたしたちの世界じゃないの。それはどこに行ったって変わらないのさ」終わりがポジティブ。

  • 初桐野夏生。作中には主人公の伯父である幽霊が登場するのだが、幽霊という非現実な、悪く言えば嘘くさい響きにも関わらず、20年代戦時下の中国と現代の東京でのある男女の情・思いが読み進めるうちにすごい迫力で迫ってくる。必死に生き、気取りを捨てて汗まみれで他人を愛そうとする男女の姿はその幻想的な設定と相反的に現実味を伴っている。桐野夏生の他の著作と比べると、こういったファンタジー要素は極珍しいらしいので、他の本も読みたくなった。

  • 結構じわじわとハマッたのが玉蘭。
    上海の今と昔に生きるふたつのカップルが
    交錯する、うーんこれは恋愛小説なんだよね。
    大人な感じの、ちょっと淫靡な感じもあるんだけど
    それぞれの人物がすごくはっきり浮かんできた。

    そうそう、ブログなんか書いてたって
    人生の真実は言葉で表せないことばかり。

    決着なんてどこにもついてないんだけど、
    でもそれでもなんかイイ読後感を久々に味わいました。

    どうやら文庫版にはもう1章追加されてるらしい。
    ちょっと立ち読みしてこようかな。
    え、買えって?

  • 異国の地が舞台です。時空を越えた物語です。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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