- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022575838
感想・レビュー・書評
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各章毎に物語のまとまりがあって、きれもあり良かった。明治から昭和初期の時代、舞台は上海と日本。男と女の物語。人の気持ちの奥深さ。
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上海の大学での日本人留学生寮。1人の女性に叔父が幽霊として学生寮を訪れる。いっけん、なんの繋がりも無いようで、叔父が生きた上海での生活が彼女に微妙に関わっていくエンディングが不思議な感じがした。感想はとても難しいけど(笑)、ストーリーは明解。
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読んでる途中で玉蘭の香りを何度も嗅いだ。玉蘭なんてしらないくせに。
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面白い訳でもなし、最後もイマイチ
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東京での恋人との別れをきっかけに、広野有子は別人になろうと誓い仕事を辞めて中国に語学留学した。眠れぬ夜を過ごす有子は、路地で買った「玉蘭」の香りの中、大伯父の質(ただし)の「幽霊」と出会う。
幻想的な小説。他の桐野作品とは異なる趣。まあまあ面白い。 -
現代に生きる美人元OL有子が恋人と別れ、留学した上海で会ったのは、なんと自分よりも若い25歳の大伯父・質!その間70年という時間を超え、この2人のそれぞれの愛と苦しみ。有子がひ弱な女性から強くなっていくということを描いているのでしょうが、性的に無軌道になることが肯定されているようであり、いいのか?と感じます。質の意外な後生が明らかになるなど、それなりに面白い本ではありましたが・・・。
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主人公有子は、本当の自分を求めて上海へ。そこへ、昔亡くなった大叔父が幽霊として現れる。2人の過去の記憶が、バランスよく再現される。でも、結局最後はこの著者特有の中途半端な場面で終了。それが、いつもは良い効果を引き出しているのだが、今回ばかりはこの物語自体が何も生み出さず、無意味なものに思えてしまう。少し残念。
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中国、上海などを舞台とした作品です。