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- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022577009
感想・レビュー・書評
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北極グマの剥製に顔をつっこんで絶命した伯父。法律書の生き埋めになって冷たくなっていた父。そして、死んだ動物たちに夜ごと刺繍をほどこす伯母。そして主人公と恋人のニコ……
奇妙な人間と、その関係と、淡々とした中の深い感情。 -
2008.10.17.
2006.09.27. 心が静かになる、小川さん特有の世界観はすごく素敵。夫の残した大量の(世間的には貴重な)剥製と共に暮らし、それらにAの文字を刺繍していくおばあさん。その孫と恋人(これまた魅力的な人物)を軸に、剥製のことで大騒ぎが起こったりするんだけれど、動じない貴婦人。もしかして、もしかすると…?という心地よい謎を残して物語は幕を下ろす。 -
とてつもなくロマンティックな作品。
このひとの小説がそばにあるだけで幸せな気持ちになります。
出てくる人物が皆、とても品が良く慎み深い。 -
ありとあらゆるものに刺繍を施す老女。生きている世界は現実なのか夢なのか。確かなのは、自分にとってそれが真実だと言うこと。