平家物語の女たち

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 32
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579690

作品紹介・あらすじ

『宮尾本』を生きた女性たち、その生き様を、著者自らが物語にそってやさしく紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 2016.05.12

  • 宮尾本平家物語を読まないで、先にこちらを読んでしまったのでどこか不完全燃焼…。あくまで宮尾本平家物語のキャラ本と言う位置づけなので、史実ではなく「小説」の解説本です。個人的には家盛の名前や国盛の存在にも触れていたので嬉しかったですが。現代を生きる女性の感覚で書いているので、確かに「現代だったらこう感じる」「これはおかしい」ものですが、当時の女性の感覚ではどうだったのかな、必ずしも今のそれと当てはめることは出来なかったのではないかな、とも思います。まあ、当時の男社会の中で、女性の地位はとても低く、酷いものでしたので、今とそれ程感覚や感情は違いがなかったかもしれませんが…それも想像の範囲でしかありませんが。でも、女性から見た平家物語、と言うか、男性の話メインのそれを違うポジションから見て、感じると言う意味ではとても楽しいものでした。文章もやさしくて読みやすいので、すぐ読み終わってしまいました

  • 『宮尾本平家物語』を書き上げたあとに、宮尾さんが講演した内容に加筆を加えた1冊です。

    一度は『平家物語』を読んだことがある人向けだけど、内容はかなり初級です。
    サラっと読むのには良かったよ。

    でも、正直言ってちょっと物足りなさもありました。
    ま、サラっと読む本です。
    サラっとね(笑)

  • 大河ドラマの原作となった著者の「平家物語」に登場する女性たちを女性の眼で描いた短編の集まりです。池禅尼、常盤御前には随分厳しい評価である一方、平時子、明子(知盛の妻、私は名前さえ知らない人でした)の評価が高いのは著者の独特の解釈から来るものだと思いました。平家が滅びる際の女性たちを描く中で常盤が清盛に産んだ娘(義経の異父妹)能子が平家と運命を共にしようとするのは、史実かどうかは知りませんが、ドラマティックな人生ですね。TVでも描かれるのでしょうか?著者は「源氏物語」よりも「平家物語」が好きだとのこと。確かに登場する女性たちが自分をしっかりと確立した魅力的な女性が多く、男性による戦争・政治が主体だと思われる源平盛衰を描いた歴史文学の厚みを増しているかも知れません。日本が産んだ最高の叙事詩だと世界に誇れると心底思いました。このほか建礼門院徳子、祇園女御、小弁局滋子(時子の妹、後白河の女御)が印象に残る描かれ方をしています。著者が拘る安徳天皇の摩り替え説はちょっといただけませんが・・・。

  • 平家物語を全体的に読んでいましたが、一人ひとりの、特に女性をピックアップし視点を変えて読んだのは初めてだったので、発見が多かったです。
    知らないとわからないところも多いでしょうが、最初にこの本を読んでも理解できると思います。
    今度は復習で読みたいと思います。

  • 本編の方は読んでいません。
    でも、徹底して「平成に生きてる人が書く」・「作家として書く」・「女の目で書く」ということをなさっているんだろうと感じさせてくれる内容でした。
    さらっと読めたし、本編を読む時にもいい入り口になってくれる本だと思いました。

  • こういう歴史関係は女性の視点から書かれている方が読みやすくて好きです。

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著者プロフィール

宮尾 登美子(みやお とみこ)
1926年4月13日 - 2014年12月30日
高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。
『一絃の琴』『鬼龍院花子の生涯』『天涯の花』など映画・ドラマ化された作品は多い。2005年NHK大河ドラマ『義経』は『宮尾本 平家物語』と『義経』が原作だった。2008年には『天璋院篤姫』が大河ドラマ化されている。

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