人間をみつめて 新版 (朝日選書 17)

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022591173

感想・レビュー・書評

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  • 今までに何度となくこの本を開き、ところどころ読み返していたが、久しぶりに最初から最後まで読み通してみた。

    以前は立ち止まらずに読み飛ばしていただろう箇所がずいぶんあった。こちらも年齢を重ね、著者が言わんとすることが理解できるようになってきたのかもしれない。

    医者として「らいの人」と接し、自身も大病を乗り越えてきている。その著者が、思索を重ねた結果、人間を超えるものを想定しないわけにはいかないと断言する。

    何かをする以前に、人間としての「ありかた」がたいせつであり、何が有用であるか、ということさえ、人間にはわからないのではなかろうか、という。

    まだ理解できていない箇所があるに違いない。時間をおいて、再び読み返す機会を持ちたい。

著者プロフィール

1914-1979。岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒業。1938年渡米、1940年からコロンビア大学医学進学課程で学ぶ。1941年東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)入学。1943年夏、長島愛生園で診療実習等を行う。1944年東京女子医専卒業。東京大学精神科医局入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957-72年長島愛生園精神科勤務(1965-1967年精神科医長)。1960-64年神戸女学院大学教授。1963-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

「2020年 『ある作家の日記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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