フォン・ノイマンの生涯 (朝日選書 610)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022597106

作品紹介・あらすじ

その底知れない知力によって悪魔とも宇宙人とも呼ばれた男-量子論、ゲームの理論、原水爆、コンピュータ、数値気象学…を立ち上げ、20世紀後半の科学と社会を基礎づけたハンガリー出身ユダヤ人科学者の足跡。

感想・レビュー・書評

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  • 原子爆弾の開発、量子力学への貢献、流体力学の飛躍的発展を推進、ゲームの理論、経済学への数理的思考の強化、そして初期コンピュータの開発と、ノイマンの天才ぶりがこれでもかと書かれている。

    日本では原子爆弾の開発とその投下を強力に推進したことと、冷戦下のタカ派ぶりが相まって、あまりにも評価が低いが、この人が人類の発展に大きく寄与したことは疑いようもない。

    ハンガリーに生まれた彼の恵まれた教育環境と父の教育方針は、今の日本の家庭教育に参考になるかもしれない。

    ただ、ちょっと礼賛一色なので星四つ。

  • あまりに詳細でなかなか進まず.
    ゲッティンゲンで量子力学をやっているところで断念.
    ちょっと長すぎ.

  • 伝記って情報が細々とし過ぎて、段々読み進めるのが苦痛になるなあと。

    でも、フォンノイマンがいかに天才であり、その天才がいかに生まれたかを知るにはいい本だった。

  • MN1a

  • 情報通信業に嫌々就職したものの、恥ずかしながらパソコンを作った人のことを全然知らなかったので読んでみた。
    彼は原爆の設計にも関わっていたようで、読んでいて胸が苦しくなる。原爆投下の結果、第三次世界大戦を止めたとも。
    そんなことはない。今すぐにでも、始まりそうだ。
    爆弾の飛び方の計算したっていうところが意外だった。
    読みやすくはない本だが、毎日パソコンと向き合う我々はぜひ読むべき本だと思う。

  • とても魅力的なジョニー・フォン・ノイマンについてのとても魅力的な伝記。
    まず文章が面白くて読ませる。さらに翻訳も自然で翻訳ものの科学者の伝記から想像される、「読み進めるだけで一苦労」などということはない。これはフォンノイマンの人生のおかげかもしれないが。
    フォンノイマンは確かにあの時代のハンガリーが生んだ本物の天才だ。業績の幅広さが凄い。さらにマネジメントの実務能力も高くて人当たりも良いなんて…憧れます。

  • 「悪魔の頭脳」とまで称されたジョン・フォン・ノイマン。原子爆弾の開発からコンピューターの基礎の確立、ゲーム理論構築など、20世紀に人類の知を一歩も二歩も先に進めた人物の詳細な人生を本で読めるというのは非常に嬉しい経験だった。賞賛しすぎるきらいがあるとの声もあるけど、自分としては非常に読み応えのある貴重な本だった。現時点では2013年に読んだ本No.1。

  • 計り知れない知力で、宇宙人とも悪魔とも言われた、フォン・ノイマンについての本。脳内には一次言語があり、数学もその上に構築された言語のひとつにすぎない。いずれは一次言語の正体をつかんで、その上に強力な二次言語を作ると発言したのだが、そんな天才は様々な分野で業績を発展させていく。橘玲がネイチャーの持論なら、フォン・ノイマンはノーチャーについて考えさせられ、最近の読んだ本でも対比しながら楽しめた。

  • 図書館本です。
    脳内には一次言語があり、数学もその上に構築された言語のひとつにすぎない。いずれは一次言語の正体をつかんで、その上に強力な二次言語を作りたいとおっしゃっていたそうだが、その衣鉢をつぎたいものだ。(無理!?)

  • 図書館で借りた。

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