- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022618771
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】するめやあごの出汁、トナカイの乳のミルクティー、土筆の卵とじに具なし茶碗蒸し……。人気作家が「食」で競演! 大好物、調理における発見、食の結ぶ人との縁まで、読むだけで様々な「美味」が味わえる極上のアンソロジーエッセイ集最新作。
感想・レビュー・書評
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朝井リョウ、辻村深月、柚木麻子、吉本ばなな等々、大好きな作家さんたちのエッセイてんこ盛り!
いいとこ取りのお子様ランチみたいな本、なんて贅沢なんだろう。
大事に一口ずつ味わうように読んで、大満足。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おいしいものを書くことをできる作家にはずれはない! おいしいエッセイを書ける作家も同じ(^^♪
万城目さんや朝井さん、森見さんとそうそうたるメンバー。たかが食、されど食。
今日も私たちは命を食べて生きている! -
『作家の口福』と併せて。
私の積読は今やロッキー山脈のごとし連なりなのですが、娘の読書スピードに応じるために通う図書館でも毎回ついつい掘り出してしまいます。
(本好きには抗えない欲求なのでは!)
図書館の良いところのひとつに、絶版や稀少なっていたりして、本屋さんでは出会えなかった本に巡り合うことがあると思います。
この本もそのひとつ。
朝日新聞に掲載されている、作家さんたちの食にまつわるコラムの集大成のよう。
我が家は朝日新聞ではないため知りませんでした。
様々なジャンルの作家さんによる短いコラムが4篇ずつ。
“食”と言っても美味しい食べ物やレストランの話ばかりではなく、思い出話と絡めたエッセイなんかも多く、最初から最後まで本当に楽しめました。
好きな作家さんは「そうそうコレコレ!」という安心感や信頼が、はじめましての作家さんは「この人が書く他の文や小説も読んでみたい」と新たな推し候補のきっかけに。
また、こういう短くてくだけた文に品性って表れるんだなぁと感じたり。今まで読んできた作家さんの文章からは思いもよらず…みたいなことも。
とにかく豪華な布陣なのです。
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一つ一つのエピソードが短いのがいい。
読んだことのない作家さんも、こういったエッセイを通して読んでみたいと感じたり、新しい発見がある。 -
20人の作家による、食べ物に関するエッセイ集。北村薫の水に関する話が印象的で、ミネラルウォーターを飲みながらなるほどね、と思った。柚木麻子のパートは読後に寿司屋に行きたくなった。
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朝井リョウ、川上弘美、北村薫、辻村深月、湊かなえ、柚木麻子、吉本ばななら20人の作家による食のエッセイのアンソロジー。
こういう文章で読むときって「海外で食べたxxx」みたいな話ってなんとなく鼻じらむ。近所のおいしいとんかつ屋さんだとか、家族の思い出の味だとか、回転寿司やファミレスなど身近な食べ物のほうが良い。
これ、この本でいみじくも穂村弘さんが言っている「高級レストランや寿司店の食事をテーマにしたものは良い短歌になりにくい」と語っているのに通じると思う。そもそもの非日常は話題になりやすい。誰にでもある日常の食べ物にまつわる、でも心が動くような一編のほうが滋味を感じる。 -
食べる事は好きだ。だが高価なモノを食べる機会は無い。文章を読んで食後感に浸れる、作家の表現力は素晴らしい。
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著名な作家さんたちが、それぞれ1ページ半くらいの分量で、食べ物とそれにまつわる思い出を書いたエッセイ本。
作家さん事に切り口や着眼点、文章の癖などが当たり前だけど異なっていて、なかなか面白かった。その人たちの作品を読んだことがあるからさらに。
柚木麻子が回転寿司についてばかり書いてるのが個人的に面白かった。