また 身の下相談にお答えします (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 131
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022619136

感想・レビュー・書評

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  • 東大の入学式の祝辞がユーチューブでも絶賛視聴の上野千鶴子さん。朝日新聞の月一の身の上相談「悩みのるつぼ」で、回答者として、ファンを拡大中。

    8年努めてきた続編が一冊になったのがこれ。
    実に軽妙ながら、社会行動学の学者らしく、膨大なデータの蓄積と分析で、素晴らしい回答芸(自称)を見せております。

    クールでありながら、悩みのある人に、外側から見える景色を見せてくれ、悩みが縮小すること確実。

    文庫本サイズは、どんな場所でも読めて、便利。
    オススメの内容ですよ。

  • ビシッとしたものもあれば、愛情のあるものも。

    そうだな、その通りだなと思う一方、自分に同じことが起これば、こんなふうに解決するのは難しいだろうと思うことも。
    他人事だからできる答えというのもある。悩んでる人は相談して的確な回答があってもその通りにせず、でも…といつまでも悩むことがある。

    その人の思考回路を自分自身で修正しないと難しいのだ。

    え?そうなの?と思ったのは、国際結婚された方が「どうやって知り合ったのか」とか「どこの国の方と結婚されたのか」と聞かれるのが嫌だということ。気にしすぎじゃないのか?って思った。
    会話の糸口だと思うけどね。国際結婚した人が自分から話の流れで言ってるのしか聞いたことなくて、この悩みは不思議だった。


  • どの回答を見てもすっきりさっぱりします。悩んでいるという言葉の裏にある想いや、今までの人生も含めてのアドバイスは、質問者でない自分にも響きます。

  • 安定の爽快さ!

  • 元気が出る

  • 上野先生のものは何でも好きなので4点。

    ・恋愛とは、自我に食い込む闘い。、欲望やエゴイズムなどがむき出しの、食ったり食われたりの関係。

    ・何でも経験したことのないことは美しく見える

  • 2020 3/8

  • 月に一度くらいのペースで新聞に載る、上野千鶴子先生の人生相談。毎度毎度「うーん、なるほど」とか「これは厳しい!」とか言いながら愛読している。こうやってまとめて読むと、より色合いがはっきりして、ご本人もおっしゃっているが「芸」だなあと思う。

    上野先生の「芸風」の特徴は、何と言ってもズバッとしたもの言いにあるわけだが、身もふたもない正しさなので、軟弱でいい加減な私など「それはそうなんだけど、なかなかそうはできないのよねえ」と思うことも結構ある。それでも、時々はその厳しい言葉にわが身を振り返るのも必要かなと思ったりして。

    何と言っても「家族・身内」についての相談が多い。家族って喜びの元でもあり、悩みや苦しみの元でもあるのだなあとつくづく思う。私としてはやはり、第2章「母が重たい」が一番刺さった。自分も自覚のないままに「重い母」になっているのでは?と考え込んでしまう。次の一文が一番心に残った。

    「いずれ娘さんも、あなたから学んで、あなたとはまた別の人生を歩むでしょう。その娘を祝福してあげることができたら、あなたはよい親だったことになります」

  • 朝日新聞の連載
    いろいろ面白い相談におもしろく、まじめに回答

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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