属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか (朝日文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022620613

感想・レビュー・書評

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  • [書評]『属国民主主義論』 - 今野哲男|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
    https://webronza.asahi.com/culture/articles/2016072700007.html

    対米従属テクノクラートの哀しみ - 内田樹の研究室(2017-06-11)
    http://blog.tatsuru.com/2017/06/11_0910.html

    属国民主主義論 | 東洋経済STORE
    https://str.toyokeizai.net/books/9784492212271/

    属国民主主義論 内田樹(著/文) - 朝日新聞出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022620613

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「属国民主主義論」内田樹、白井聡著|日刊ゲンダイDIGITAL
      https://www.nikkan-gendai.com/articles...
      「属国民主主義論」内田樹、白井聡著|日刊ゲンダイDIGITAL
      https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/306754
      2022/06/16
  • いつも通りの内田節と白井節。そうなんだけど流石にずれてきている気がする。安倍・菅と続いた自民党政権時代の民主主義や「保守的」な価値観への軽視に対する批判はわかるけど、それがいつもの枠組みを抜け出ていないので解決策が見えなくなっていると思う。これだけ読んで溜飲を下げるだけならいいけど、じゃあどうする?というところがあまりに抽象的だし、安全な地点から文句を言っているようにしか見えない。現状認識はそうだなと同意できる点もあるだけに、その次への提言が従来通りの批判に留まっていると、民主党・民進党・立憲と続いたリベラルの退潮と同じ運命を辿ってしまうだろう。こちらにこそリアルで厳しい視点が欲しかった。
    1点、中国は2030年代には人口減少に突入するという点について、この時代になると中国は不安定化する可能性があり、国を支えるために外国から富を調達する必要が生じるかもしれない。そのときの方が恐ろしい可能性があり、日本はその時に向けた準備は必要なんだと思った。中国より高齢化している日本を攻めてどうするんだ、とは思うものの。。

  • この本は2016年のものですが、「成長にはあとは戦争しか手がない」と考える人たちがいる、という話が出てきます。そして2022年現在のウクライナ。誰かがどこかで儲けているのでしょうね。

  • 良くも悪くも、今まで内田樹と白井聡がそれぞれの著作で書いてきたことの焼き直しに過ぎず、彼らの議論のフレームワークを理解する上ではとてもいいかもしれないけど、もともと彼らの著作を読んでいる人にとっては「まあ、いつもそう言ってるよね、それについては同意するけど、、」という感じになってしまう

    この危機感は共有されるべきだし、今の日本は根本的に間違っていると堂々と言える2人は貴重だとおもうけれど、もう少し踏み込んだ議論を期待したかった。対談ゆえに仕方がない節もあるが。

  • 内田さんの議論は楽しめるのでよく読んでいたが、白井さんの聡明さに驚いた.二人の議論の中で、独特の言い回しが目に付いた.例えば、尊王攘夷にかこつけて尊米攘夷.本書は2016年の発行で、6年後に安倍晋三が殺されるとは思っていなかったと思うが、安倍の評価が的確だと感じた.「アメリカのあらゆる指示を唯々諾々と聞いてくれるイエスマンの政治家」だそうだ.上海協力機構の重要性に触れていたのは慧眼だと思った.1975年に日本人の対米感情が反転したとの指摘はその時代を生きた人間として実感したことを思い出した.「日本はもう経済成長しません.成長なくても生き延びるために、何か次の手立てを考えましょう.」と言える政治家の出現を望んでいたが、その通りだと思う.

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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