まだ見ぬ書き手へ (朝日文芸文庫 ま 3-2)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 99
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641465

作品紹介・あらすじ

文学を愛しその現状を憂える筆者が、真に自立した新しい書き手の出現を望んでおくる、力強い文学への手引き。

感想・レビュー・書評

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  • 日本にはまともな小説はないと、忖度なし、辛辣な丸山節全開。これは言い過ぎだろうと思う箇所も多いけど、しっかりと理由をつけてきっぱりと言い切る強さは魅力的。「小説を書くのに大切なのは持久力」「うまく書けないのが普通なのです。そう思ってペンをにぎるべきでしょう。」と。そうそう。小説家ではないけれど、そう思って仕事しなきゃ。

  • 熱い。自分がまだ見ぬ作家だと勘違いしてしまうほど。全てを捨てて一度作家業に没頭するとは、与沢翼のぶち抜く力と似てる。没頭してただ先ずは書く。それを続ける。

  • なんとなく、この本って男性を対象に書いている気がするんだよね……。そこら辺が鼻につくっていやぁ、つく。

  • 頷いたり首を傾げたり、共感したりケッと思ったりしながら読んだ。
    ただどうしても、著者が語りかける「あなた」が男性を想定したもので、良いなあと感じる文章に出逢っても、そのもやもやを拭うことができなかった。女性は恋愛を最優先に考える、というようなステレオタイプが多く見られて、笑うしかなった。
    でも、時代は変わった。
    女性作家さんたちが築いてきたものを、大切に、いとおしんでゆきたいと、あらためておもった。

  • ストイック!!
    孤独と戦いながら書き続ける。
    いいね〜
    世の中には『まだ見ぬ書き手』への
    あらゆる本がでてるけど
    この1冊で事足りると思う。

  • 「書き手」を目指す人はもちろん、またそうでない「何か」を目指す人にも通ずるものがある・・・
    と言いたいところだが、この書は「書き手」以外の何者でもない著者からの「まだ見ぬ書き手へ」の指南書であるだろう。

  • ~~~~~~~~~~

    <span style="font-size:large;"><span style="color:#9800FF;">創作において一番重要なのは</span></span>、
    これまで誰も成し得なかった<span style="font-size:large;"><span style="color:#9800FF;">まったく新しい世界を切り拓き</span></span>、
    未踏の高山に挑み、未知なる海を渡って、
    そこから流れが大きく変わったといわれるような<span style="font-size:large;"><span style="color:#9800FF;">個性的な作品を生み出すのだという強い気概</span></span>を持つことです
    それを持てることが才能と言えるでしょう

    ところが、<span style="font-size:large;"><span style="color:#32CBFF;">他人の作品&に憧れることから出発した者は</span></span>、
    いつまで経っても憧れることしかできず、
    どこにもない<span style="color:#32CBFF;"><span style="font-size:large;">自分だけの作品を創ろうとはしない</span></span>のです

    ~~~~~~~~~~

    <a href="http://between0and1.seesaa.net/article/107543643.html" target="_blank">詳しくはこちら</a>

  • 第2章は、イメージ・ストリーミングをやっている者として、大いに納得できる記述にあふれていると思いました。

  • 書く前に読む!(邦衛的)

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著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校(現在の国立仙台電波工業高等専門学校の前身)卒業後、東京の商社に勤務。66年『夏の流れ』で第23回文學界新人賞を受賞。同年、同作で芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に長編小説『我ら亡きあとに津波よ来たれ』(上・下)。『夢の夜から口笛の朝まで』『おはぐろとんぼ夜話』(全3巻)、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、『生きることは闘うことだ』などがある。

「2020年 『ラウンド・ミッドナイト 風の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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