- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022644183
感想・レビュー・書評
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読み直す。もう最初に読むのと同じ感覚でした。親子3人の長屋暮らしで、お米婆さんにお駒さんお松さんおお房さんおさちさんと人情味がある助け合う長屋だった、友江の成長を通して生活が見られたが江戸の庶民の暮らしが凄い伝わって勉強になりました。おもんでも死際に世話になるって1人では生きれない繋がりがあるんだよね、現代と大違いだ。宇江佐真理さんの函館とか、そう言えばそうだって、松前藩の話も見てみたいな。3年後の訪れた長屋とお店が跡形もないのは悲しい、松前藩に戻る為の夢の中とか言うてますが。13年住んだ街
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浪人になってしまった総八郎と妻なみが江戸の長屋住まいしていた十年以上の出来事を描いたお話。市井の人達との会話は宇江佐さんが描くと、息遣いまで聴こえてきそうな感じがします。
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この小説家さんは人の一生を描くのが上手い。
そして登場人物をあっさりと彼岸へ送ってしまう。
でも、それもまた人生なんだろう。 -
O
なんだろう。こういう家族もそこらじゅうにいたんだろうな、と。最初、なみの話から始まるが最後は総八郎で締め。いい話。 -
幕末に近い江戸下町が舞台。主人公は、蝦夷松前藩の転封に伴い浪人となり、下町の裏店暮らしをする元藩士と妻。
松前藩は、全国に数多くあった藩の中でもかなり特異な存在なのだなぁ。
いやはや、なかなか興味深いモノがあります。
旧領(蝦夷)への帰還を願う元藩士たちを描きつつも、多くの部分は筆者お得意の江戸下町人情噺。
面白くないはずはない。
しかし、エンディングがちょっと寂しかったなぁ・・・。 -
過去は過ぎ去ってしまうと美しさだけが残る。「今」がどんなに辛くてもそれが過去になると「もしかしたらあれが幸せだったのか」と思うことがないように生きていきたいと思った。