- Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022646385
感想・レビュー・書評
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乱反射ってタイトルが最後まで読むと秀逸に聞こえる。バタフライエフェクト的な物語。
誰かのささいな勝手やルール違反が積み重なって一つの悲劇を生む。
勝手も、悪意のあるものないもの様々。
個人的には安達や克子のような勝手に付き合わざるを得なかった人には同情するなぁ。
2021.8.9
96
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まさに乱反射。バタフライ効果。
それぞれの人の小さなモラル違反が重大な結果を招く話。
前半では関連性のなさそうな話が、中盤で一気に繋がり、物語は加速し、一気に読んでしまった。
それぞれのモラル違反は些細な物であるが、その背景が細やかに描写されている。
登場人物は卑屈で自分勝手な考えを持つ者が多い。最近は良い人しか出てこないような平和な小説をよく読んでいたので、なかなかの落差であったが、誰もが少しはこのような一面を併せ持っていると思う。 -
過去読。
自分好みのストーリーな筈なんだけど、いまいち盛り上がりに欠けた。 -
だいぶ長編なのに一気に読んで、気づいたら明け方5時になってたくらい没頭した。
「みんな少しずつ身勝手で、だから少しずつしか責任がなくて、それで自分は悪くないと言い張るんだよ。」
っていうセリフが刺さって胸が痛い。誰しも自分は悪くないって信じたいから、すぐに責任転嫁したり理不尽に逆上したりしちゃうのかな。やりきれない気持ちでいっぱいになった。 -
こんなにもたくさんの人の些細な事が重なって人が死んでしまうっていう構想はすごい。もしかしたら自分もそういうまぁいいっかっていう怠慢なことが誰かの悲しいできことに繋がってたらとすごく考えさせられた。
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じわじわ事故に迫ってくる感じぞくぞくするはずなのに全然はまらず
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自分のすることに責任を持ち、色んな面から考えて行動しようと思った
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ある幼児の死亡事故。不運な事故の原因を作ったのは数人のちょっとした非常識な行動の積み重ねだった。 事故の起きる前の時間からそれぞれの人物の事情を追っていくと、本人たちはささいなマナー違反だと思い込んでいる。結果として死亡事故につながった事を知った後にも、自分には責任なんてないと主張。やがて被害者自身もそのよう行動をとっていた自身に気づく。面白かった