柚子の花咲く (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647252

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  • 江戸時代 瀬戸内海に面した小藩。武士の子も百姓の子も通える藩校で教えていた男が、隣の藩で他殺体となって発見され、悪い噂が藩内を駆け巡る。かつてその藩校で学び、今は藩士となった青年たちが、自分達の知る師の姿と噂との相違に違和感を感じて、死の真相を調べ始める。次々と障害が立ちはだかり、子供時代の微かな初恋も絡み、新たな死者も出るなか、謎が少しずつ解き明かされていく。
    登場人物達の独白が少し多かったかな、と思う。子供時代が既に遠くなり、我が道を前を向いて進んでいた主人公の青年武士が、巻き込まれるうちに今は亡き師や、周囲に影響を受けて変わる様は清々しいが、設定が少し弱いように感じた。師も、そこまでの影響を他人に与えるだけの人物とは思えなかったし、主人公の青年武士はキャラクターがよくわからなかった。

著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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