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- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022647252
感想・レビュー・書評
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江戸時代 瀬戸内海に面した小藩。武士の子も百姓の子も通える藩校で教えていた男が、隣の藩で他殺体となって発見され、悪い噂が藩内を駆け巡る。かつてその藩校で学び、今は藩士となった青年たちが、自分達の知る師の姿と噂との相違に違和感を感じて、死の真相を調べ始める。次々と障害が立ちはだかり、子供時代の微かな初恋も絡み、新たな死者も出るなか、謎が少しずつ解き明かされていく。
登場人物達の独白が少し多かったかな、と思う。子供時代が既に遠くなり、我が道を前を向いて進んでいた主人公の青年武士が、巻き込まれるうちに今は亡き師や、周囲に影響を受けて変わる様は清々しいが、設定が少し弱いように感じた。師も、そこまでの影響を他人に与えるだけの人物とは思えなかったし、主人公の青年武士はキャラクターがよくわからなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示