- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022649218
感想・レビュー・書評
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面白かったです。タイトルで選びました。
乾いた軽やかな雰囲気が好きでした。
日本が舞台なのに日本では無いような空気です。翻訳ものみたい。
珈琲苦手なのですが飲みたくなりますし、豆大福も鯛焼きもとても美味しそうでした。
カフェオレからコーヒーに移り変わるような装丁も好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔のように自由な若者がオートバイでアメリカ的な風景を駆け抜けるのではなく、金銭的にそんなに余裕があるわけでもない齢を重ねた労働者が紛れもない日本の住宅地や電車の駅を移動するという作風にシフトしてるけど、根底の片岡義男ぽさは変わらないという感じ。
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久しぶりに読んだ片岡義男の小説に満足。
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f.2023/11/24
p.2019/4/6 -
片岡義男は健在。『彼のオートバイ、彼女の島』と、時代も場所もなにもかも違うけれど、根底に流れる自由な時間の流れはまったく同じものだった。私もこうやって生きていける、と思わせてくれるような余裕が満ち満ちているところが、片岡作品の大好きなところ。
珈琲にまつわる5つの物語が収録されているが、「この珈琲は小説になるか」が一番好きだった。作家と編集者の物語。現代という設定の中に、アナログな人間同士の関係性を持ち込むのが本当にうまいな。 -
純文学って感じの本、わからんけど。
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2020.6
何かが起こるわけじゃない。でもなんとなく掘っていったらおもしろそうな感じのする人たち。そう、みんななんか匂う。おかしみがある。過去を経た現在を今の自分で生きる。あ、味だ味。そしてそれぞれにそれぞれの珈琲が少し。 -
大昔の愛読者。
良くも悪くも安定の片岡義男。
やはりもう、この方の作品を楽しむには
私が日常生活に長く浸りすぎたかもしれない。
日常の現実にどこか違和感を感じて
どこにもありはしない未来を根拠なく信じていた
あの頃が懐かしく寂しい。