大学大倒産時代 都会で消える大学、地方で伸びる大学 (朝日新書)
- 朝日新聞出版 (2017年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022730954
感想・レビュー・書評
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報道発表をまとめた感じ。これからの時代,大学がどんな価値を提供できるか。大学教員は個人の力が試される時代,むしろ,チャレンジしやすい環境かもしれない。事務職員もジェネリックスキルを高めて活躍の場を大学以外に求めることが必要か。
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若い世代は軍事研究への心理的抵抗が少ない。
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大学の「今」がわかるかと思って購入。もちろん、業界の人間にとっては反論したくなるところもあるが、まぁ、こんな感じかって感じ。
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刺激的なタイトルだが、近年の文科省の予算配分(補助金制度)が、理系に厚く、文系には厳しい方向であること。早慶上智、MARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍、成成明國武、大東亜帝国などの大学の動きに詳しい。大学の基礎研究費不足の中で何と2017年度は「防衛省の安全保障技術研究推進制度の研究助成金」つまり軍事研究費が6億円から110億円に急増したとのこと。これに代表されるように理系大学が優遇される中で、一橋のような文系大学が苦難の時代を迎えていることは間違いなさそうだ。4年制大学の苦しい状況はまだまだ続きそうである。そのような中での地方私立大学の公立化の動きが詳しく説明されており、参考になった。
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いろんな大学があるのね!という感じ。
自分が受験するときは、7帝大と少しの国公立大しか
イメージがなかったのですが。
また、日本が地方と首都圏(とかろうじて関西圏)
では国が違うような感じで大学の考え方もちがうようです。
それは、自分の仕事の関係で付き合う人たちも
そのあたりは透けて見えます。 -
大変勉強になりました
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<目次>
序章 なぜ「大学大倒産時代」なのか
第1章 データで読み解く大学教育の現状
第2章 志願者を囲い込む有名私大~早慶上智とMARCH, そして関関同立の分かれ道
第3章 明暗を分ける都会派中堅私大~成成明国武、日
東駒専、大東亜帝国、産近甲龍の「崖っぷち」
第4章 活路を切り開くローカル中規模大学
第5章 有力国立大学も格差が拡大
第6章 冬の時代の地方国立大学のチャレンジ
第7章 不要論まででた女子大はそう生き残るか
<内容>
前作『消える大学、生き残る大学』もそうだったが、倒産する大学の具体名が出てこない(前作は消える大学名がなかった)。この本で紹介された大学は多かれ少なかれ、対策を出してきたので、著者の取材に引っかかったわけで、強いて言えば、これも前作と同じ、この本に出てこない地方の私立大があぶないわけだ(でも、金沢星稜大とか金沢工業大など頑張っている有名地方私立大は出てこないが…)。他の本と照らし合わせると、本当に危ない大学は、①地方にある ②同族経営 ③短大を改組したり、私立高校が作った ④単科大かそれに近い 大学があぶないのだ!大学の収支報告書あたりを見るといいらしい。 -
取り上げているテーマの割には、国立関係の話が多い。
私学もちょっと取り上げ方が偏っている(多くは著名なところ、一部水面下も)様な気もする。
まあ、良いにしろ悪いにしろここで話題として取り上げられていない時点で終わっているというメッセージなのかも知れないが。