認められる力 会社で成功する理論と実践 (朝日新書 161)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732613

感想・レビュー・書評

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  • ■まず自分から先手を打って相手を認め、自分を認めてくれる人を少しでも多く作って行くこと。(初級)
    そして中期的な戦略としては、得意な分野に磨きをかけ、一点突破をはかる事。(中級)
    最後は社会に通用するブランド作りを行う。(上級)

    ■上司も客も認められたい
    自分を認めてくれ、自分自身の評価も良くしてくれる部下には甘い評価をしがちになる。
    事の善し悪しは別にして、我が国では上司を認めることは実利を伴った承認として帰ってきやすい


    ■他人より30分以上、必ず速く出社する。

    ■世話役は、序列を超えて自分をアピールできる絶好の機会!進んで引き受けよう!

    ■斜め前の人を味方につけよう!
    他の部署のマネージャーに評価されている者を評価しないわけにはいかない。

    ■真ん中で大声理論
    とにかく大きな声で、堂々と、ハッキリと、はきはき答えるクセをつけよう!
    クイックレスポンスを心懸けよう!


    ■管理職として大事な事
    あくまでも部下の自発的なモチベーションを引き出し、成果を挙げさせる事なのです。

    ■社会的に認められる為には、
    大儀を掲げる必要がある!人々の潜在的な要求や思いに答えられるような大儀を掲げる!

  • [ 内容 ]
    お金や権力はいらない、ただ人から評価されたいだけなのに、現実はなかなか思うようには進まない。
    原因は社員同士の足の引っ張り合いにある。
    ならば、足を引っ張らなくても済む状況を作ればいいではないか―。
    組織人の新しい生き方を提言し続ける気鋭の学者が初めて処世術にまで踏み込んで論じた意欲作。

    [ 目次 ]
    理論編 認められたい私たち(なぜ認められたいのか 「経済人」?実は「承認人」 日本人と欧米人、ここが違う 「認められたい」と言えない日本人 なぜ“表の承認”が大切か)
    実践編 こうすれば認められる(初級コース“職場”で認められるには…
    中級コース“会社”で認められるには…
    上級コース“世の中”で認められるには…)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 単なるノウハウ本ではなく、社会力学を分析した奥の深い内容だった。

    日本社会は和を乱さないこと、規律や序列を守ることに厳しい。出る杭は打たれる。秩序に従うことによる「減点主義」の承認が得られる社会。KYや品格本もその表れ。近年は、横綱や政治家でさえバッシングを受けたり、言葉遣いや身だしなみといった些細なことでクレームがつけられるなど、傾向が強くなっている。若者のチャレンジ精神を抑圧し、子どものいじめもなくならない。

    出る杭を打つのは、相手の足を引っ張ることで自分の地位や名誉を維持しようとするため(ゼロサム)。人の出入りが少なく閉鎖的なところほど、その傾向が強い。

    人間は生涯、認めてもらうことを求め続ける生き物。一方で、認めたい欲求もある。Win-Loseの関係さえ避ければよい。ゼロサムを避けるために、視野を外向き(組織外)に持つ。

    会社では、手順が決められた仕事をそつなくこなす能力が評価される年代と異なり、課長クラスでは決断力や交渉力、執着心が求められ、部長、取締役になると理念やビジョンを示したり、リーダーシップが重要になる。

  • 人はなぜ認められたいのか、どのように認められたいのか、について書かれている本。「認められたいと言えない日本人」「諸悪の根源はミドル層と人事部」「野口英世・夏目漱石・イチローなど偉人も承認を必要としていた」など多彩な事例や切り口が面白い。

  • 褒められる為にはまず褒めろ、という当り前の指摘から日本人の承認欲求の在り方までを分かり易く解説。斜め上の人を見方に付ける組織内での力学を考慮した全方位外交、長嶋茂雄的な確信犯的KY(希望を提案を提案化し、思い切って突出しろ)等を説く。W-L(Win-Loss)関係ではなく時間軸を拡げ、日常の承認とキャリアの承認の2つを満たして、自身のイメージを築けるか、がポイントだと思った。

  • 以前「褒めろ」という記事を書いたが、承認欲求は人間の、特に現代日本に住む人間の、最も重要な欲求ではないかと思う(他の欲求が満たされている中で)。

    そのことを正面から捉えたという点は時代の機運を捉えている本。
    ただし、Howの部分に関しては、行き当たりばったりの意見に見える。筆者の成功譚のひとつになってしまってはいないか。人間のincentiveを考慮した視座が必要ではないか。

著者プロフィール

同志社大学政策学部教授

「2022年 『何もしないほうが得な日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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