家計・非常事態宣言 やってはいけない投資・借金・個人年金 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733504

作品紹介・あらすじ

収入ダウン時代、来たる-雇用・老後・増税不安に覆われた庶民の家計・非常事態に立ち向かう!経済ジャーナリストとして幅広く活躍する著者が、政治経済の潮流を読み解きながら、虎の子の資産を守るための知恵、やってはいけない投資への警告など、今いちばん安全で、すぐに役立つ「家計の法則」を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 退職すると、ついつい資産運用という言葉に目が行きますが、現在の経済状況での資産運用の可否について教えてくれます。なんだか、読んで安心。

  • 当選から外れたことで応募者に送られてきて、職場にあり読んでみることにした一冊。サイン本でした☆ とてもわかりやすく書こうとされているので、だいたい理解できたのですが、それでも流して読んでしまう項目があり、記憶に残らないトピックスもありました。だから、私ってやっぱり経済をわかっていないんだなぁと認識しました。それでも、ちょっと気になって、調べようかなと思っていた個人年金は、やらなくてよいとわかり、安心。ほぼ貯金として貯めている私には、「それでOK!」と言ってもらえたようで嬉しかったです。

  • 作者の荻原博子氏はテレビや雑誌でもお馴染みの経済コメンテーター。一貫して投資の類に警鐘を鳴らしている姿勢は素晴らしいです。わかりやすい文書で1時間程度で完読。星3つかな

  • これまた金融の基本という感じ。家計にターゲットを絞ってある分読みやすかったです。

  • デフレ状態が10年以上も続き、給料が上がらない状態が続く中で、銀行預金の金利は1%を下回っています。巷には低金利時代を勝ち抜くための資産運用術など紹介されている本が目につきますが、その中にあってこの本の著者である萩原女史は、多くの「やってはいけない」資産運用について述べています。

    私が理解した結論は、「銀行預金をコツコツ貯めて、その他のものには手を出すべきでない」というものです。金投資まで「やるべきでない運用」にリストアップされていたのは驚きでしたが、今から始めるとすればそうなのかもしれないと納得しました。無駄遣いをせずに天引き預金をするのが一番というところでしょうか。

    解説の中で、地価が上がらない理由として生産緑地法の改正を挙げている点(p94)は納得できました。

    以下は気になったポイントです。

    ・給料が上がらなくなってしまった理由は、会社と従業員の関係が変わってしまったから、終身雇用制度が崩壊して効率重視の雇用形態に変わったから(p13)

    ・昔は従業員は社長を父親とした会社という家族の一員であったが、現在は労働力というコストになってしまった(p17)

    ・サブプライムローンで借りた人達は通常では銀行の審査でNOとなるが、銀行は貸したローンを担保に有価証券を発行して、それを売却する証券化という手法を使うので、低所得者層にお金を貸しても絶対に損をせずに資金回収ができた(p32)

    ・日本は世界で最も破綻が起きにくい国だと思われているので、世界になにか不穏な動きがあると円高になる(p43)

    ・1年間経過して1万円のものが9000円になっていれば、1年間貯金をしていれば10%の金利がついたのと同じこと、表面的には0.1%でも実質的には凄い金利がついていることになる(p47)

    ・401K制度ができたのは従業員のためでなく、企業年金の運用で困った企業と、貯蓄から資産を投資に振り向けることで株価のアップを狙った政府、企業年金を運用することで手数料を稼ぎたい金融機関の思惑が一致したため(p64)

    ・国の年金は25年間加入していないと貰えないが、年金基金の企業年金は1ヶ月でも加入しているともらえる(p67)

    ・日本の地価が上がらなくなった理由として、1)企業に新しい会計制度が導入されて、簿価をベースとした借り入れが出来なくなった、2)1991年の生産緑地法の改正により宅地化農地(30年以内に土地を売れるもの)にした人達(首都圏の7割)の相続発生により土地が売りに出されている(p94)

    ・保険料が若い時に安いのは、若い人はそうそう亡くならないから、30歳で死亡する確率は9.8万人中85人、60歳で9万人中751人(p111)

    ・日本の医療制度はかなりの医療分野をカバーした素晴らしい制度であることを認識しておくべき(p115)

    ・変額個人年金の最大手であったハートフォード生命保険の最低保証付きの年金の一部は、すでに停止になっている(p123)

    ・控除が減るとは、税金がかからない部分が減るということであり、実質増税である、これが決まっているのが、一般扶養控除と特定扶養控除(p131)

    2011/1/23作成

  • フリーの経済ジャーナリスト・荻原先生の著書。

    基本的に、家計を守るために、投資をせずに、今なら現金でキープしろというのが主張の骨子。

    え?それでいいの?
    先生自身の資産は、貯金だけで成り立ってるんですか?と聞きたい印象が残る。

    後半は持論を展開。納得できる面もあるが、はて・・・。

  • ずばり「現ナマ主義」。「やってはいけない投資、借金、個人年金」ということで、現在の経済をとりまく現状と個人ができることを一問一答形式でわかりやすくまとめたもの。

    図書館で新着のなかからざっと選んだのだけれど、予想よりわかりやすくておもしろく読めました。
    「なぜ、貧富の差がひらくのか?」
    「なぜ外貨投資はだめなのか?」などなど。その30まで。

    興味がある人は、読んで損はないです。

  • 公的施策で、知らないと損をするというのはどうかと思います。このあたりは、地デジ並みとは申しませんが、積極的に教育とかで補って欲しいものです。貯金と預金の混在が気になりました。おそらく、預金で統一できると思います。

  • ★ルール
    (1)30分間で全てのページに目を通しています。
    (2)自分が事前に決めたキーワードに絞り、得たい結果のみを探しています。


    1.読書前、最も大切だと思ったキーワード(タイトル、目次から推測する)
    (1)お金についての考え
    (2)家計の管理


    2.期待すること(キーワードから自分が得たいこと)
    (1)どうすれば無駄な支出を抑えることができるか?
    (2)現在、無駄な出費をしていないか?


    3.読書メモ
    (1)会社は従業員をコストだと考えている
       ↓
       会社は助けてくれない
       ↓
       家族で家計を守らなくてはいけない
       ↓
       今持っているお金を減らさないことが大切

       結論はOK。
       しかし、作者の荻原博子さんは、経営的視点が欠けている。
       すべて会社のせいだと言わんばかりのないように、ちょっとうんざりした。

    (2)今は投資すべきではない
       アメリカ、ギリシャなどの経済状況がまだ未回復だからという理由
       投資自体を否定する文章に疑問を感じた
       投資することは大切です!

    (3)やっぱり日本は安定している??
       こちらも疑問

    (4)車は持つべきではない
       ガソリン、車検、維持費などで年間50万円はかかっている。
       ⇒この考えは大賛成



    期待していたことに対して、解決策が得られなかった。
    浅く広く問題提起をしているが、荻原さんの回答があいまい。

  • 在り来たりな内容でつまらなかった。
    昨今の「新書のクオリティ低下」の典型と感じた。

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著者プロフィール

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリスト。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、わかりやすく解説することに定評がある。一貫して庶民の視点で、生活に根差した独自の家計論を展開。多くの雑誌に連載を持ち、テレビ番組のコメンテーターらラジオ出演も多い。

「2016年 『荻原博子のやさしい家計簿2017』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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