池上彰の政治の学校 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734648

感想・レビュー・書評

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  • わかっているように実はわかっていなかった
    日本の政治の裏側がわかりやすく解説されています。
    アメリカの大統領選の話もとても興味深かった!
    池上さんの他の本も読んでみよう。

  • 1日半分ずつで、2日で読み終わってしまいました。
    池上さんの“わかりやすく”という理念そのままの、平易な文章のおかげでしょう。


    中身について。
    各章のテーマは選挙、政党、国会、官僚、ネットと政治、ポピュリズムで、2つほどの特別授業も入ってます。

    恥ずかしながらほとんどが新鮮な知識でした。
    でも、それもそのはずだと思います。
    思い返すと、教育カリキュラムの中で政治の勉強って、中学社会の公民分野で三権分立とか選挙の仕組みとか扱う程度ですよね。
    高校公民なんて受験で使わない学生はしっかりやらないはずだし、結局大学で政治学に触れない限り、自分で興味持って勉強しない限りは中学の知識そのまま大学卒業までいってしまう(そして薄れていく)。

    そういった意味で、高学歴な方でも、“子供むけの入門書でしょー?”っと尻込みせず、普通に勉強になります。
    選挙、国会あたりは中学公民でさらっとやるのでしょうが、その中でも【高齢層の投票率の高さと若年層の投票率の低さ】の話とか、【国会議員の「金帰火来」】みたいなトリビア的話とかのように、
    突っ込んだ話がかなり含まれてます。


    ただ、読者層の政治知識をどこまで低く見積もっているのかわかりませんが、
    「被選挙権(ちょっと難しい言葉を使ってしまいましたね。。。)」
    といった下りがあり、さすがに私もこれには苦笑いといった感じでしたが(笑)

    政治の世界を噛み砕いてわかりやすく説明した本なので、専門書ほどの体系的知識の習得はまた別の本で…といったところでしょうか。
    プレーンな政治の世界の仕組み以外に、随所に池上さんの主張「こうするべき」が入ってくるので、読者はそれらの発言をただ鵜呑みにするのではなく、ある程度疑いをもって、考える材料の一つとして読み進めるべきかなと感じました。

    池上信者、にはなってはいけないけど、政治参加するための一冊目としては選ばれてよい本かなと感じました。
    さて次は何を読みましょうかね。

  • 政治に関する基礎知識が読みやすくまとまっています。200ページ強の新書ですが情報量が多く、読むのに時間がかかりました。

    大体は、世界の政治と日本の政治を比較して、日本の政治の問題点を指摘する内容です。政治家を批判するなら、政治に関する知識を付けなければならないですね。

    何度も読み返したい一冊です。

  • 選挙・政党・国会・官僚など日本の政治の基礎を簡潔に分かりやすく説明している。ネット化が進んだ現在は短期的な人気取りに走る傾向が強まり、いっそうポピュリズムが起こりやすい状態になっていると警鐘をならしている。18歳で選挙権得られるようにする案に賛成。生まれ育った場所にいる可能性が高い、高校生の時に選挙に参加するのは良いアイデア。
    それにしても池上さんはまとめ上手。さらっと読めすぎて驚く。

  • 勉強になりました。

  • 内閣の制度や、衆参議院の違いなど
    現代日本の政治の仕組みを詳しく解説。

    何度も読んで勉強する必要がある本。選挙前になると必ず読み返してます。おきにいり本の1つ。

  • 政治に関してはあまり興味がなく、専門書などを読んでも良くわかりませんでした。
    しかしながら時事の政治家の発言、政策の理解が金融や、為替に影響を与えるのでやらなければと思い読みました。
    池上氏の本は非常にわかりやすく、読みやすいです。

  • 選挙の仕組みから海外の政治まで、幅広く勉強できました。

  • 青い鳥を求めてしまうのは仕方がない。でも、青い鳥はどんなに探してもいないから、身近にいる鳥を青い鳥にしなければならない。
    著者は政治家を青い鳥に例えたが、私は仕事や人生に当てはめて、そうだなあとしみじみ思った。
    はじめと終わりに青い鳥が登場し、とても読みやすくしっくりはまった感があった。政権交代をしていくことで政治が成熟していくとわかり、これからが面白そうだと思った。議論することで、よりより社会を作っていく。政治家は国民の代表であり、住みよい国にするための方法を考え、税金を使って動く。私にでききることは、政治家の働きぶりや税金の使い道に注目し、意見し、投票することだ。山口氏の著書に続いて読んだおかげでだいぶ政治に対する興味が高まった。

  • 池上彰が政治に関してわかりやすく語った新書。テレ東の選挙速報での率直でわかりやすい解説でブレイクした感じがする。「この番組の司会をするにあたって、私が気をつけたのは、たった一つです。それは「視聴者の多くは政治についてよく知らない」というのを前提にすることでした」と書いている。その通り。ただ理解できないということではない。その辺りのバランス感覚をテレビの中でも持てることがこの人の才能なんだろ思う。

    日本が採用する「代表民主制」の実情について、この本でも分かり易く解説している。

    選挙、政党、議会、官僚、ネットと政治、ポピュリズム、という章立てが並ぶ。

    いわく、

    「小選挙区制というのは、各政党が党の中で人材の新陳代謝をさせにくい選挙制度なのです。」

    「中選挙区制のときに比べて、非常に狭い範囲の利益しか考えなくなり、国会議員の粒が小さくなる」

    「日本に二大政党制が根づかない最大の問題は、それぞれの政党が、いわゆる「政策」で分かれていないというところにあるということです。」

    「客観的に見て、日本の官僚は非常に優秀です。彼らにやる気になってもらうのも、政治家の重要な仕事です。それなのに、政治家が自分たちの人気取りのために「官僚叩き」をしているようであれば、官僚たちはやる気を失います」

    「この天下りを使った国家公務員の人事の方法は、日本の民間企業でもなかなかうまくできていない「組織を常に若返らせる」という点から考えると、見事としか言いようがないものです。」

    「天下りがなくなると、あまり優秀でない官僚も定年まで省庁が面倒をみなくてはならなくなります。それこそ税金の無駄遣いになる可能性が高いですね。」

    「橋下氏の政治手法そのものこそ、民主主義の最大の落とし穴、「ポピュリズム」につながっていることを、私たちはしっかりと受け止めなければいけません。」

    なるほど、という視点が並ぶ。

    特に言いたいポイントはきちんと太字になっているので、読みやすい。さすが。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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