- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022736574
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】子どもが生まれない、父親が家督を譲らない、正室vs.側室のバトル。とかく「家」を守り続けることは難しい。徳川治世260年、将軍家や大名家は、「御家断絶」の危機をいかに乗り越えたか? 現代人にも身につまされるエピソード満載!
感想・レビュー・書評
-
政変の陰に相続問題あり!徳川将軍家から御三家、諸大名家まで、骨肉相食む内紛劇の真相を読む。古来より、戦乱や政権崩壊の原因となってきた家督の相続問題。徳川治世下の江戸時代もまたしかり。将軍家や大名家の中では、熾烈な後継者争いが繰り広げられていた。子どもが生まれない、父親が家督を譲らない、正室対側室の争い。「御家断絶」の一大危機を、武士たちはいかに乗り越えたか?(2016年刊)
・はじめに
・序 章 徳川家康はなぜ天下を取れたのか
・第一章 徳川将軍十五代の血脈ー徳川宗家の御家相続
・第二章 将軍家存続のために創られた家ー御三家・御三卿の御家相続
・第三章 幕府に翻弄された「家門」松平家ー徳川一門の御家相続
・第四章 御家騒動はなぜ起こったかー諸藩の御家相続事情
・おわりに
徳川ファミリーの御家相続をメインに取り上げられている。御三家には、連枝も含まれている。家康には11人の息子がいたが、最終的に残ったのは、5人(秀忠、越前家(秀康)、御三家)に過ぎない。宗家は7代で絶え、8代将軍は、紀州家の吉宗が相続する。吉宗(と家重)は御三卿を創設するが、14代将軍家茂は、紀州家から迎えることになる。11代家斉、12代家慶は子だくさんであったが、相続問題に苦しめられる。医療技術が未発達とは言え、奇異なことである。(家斉の子は、一門大名に養子に出され、家慶の子は、大半が夭折したという違いはあるが)
御三家、連枝、御三卿、御家門も同様の傾向にあり、家系の存続に苦慮している様がよく分かる。詳細をみるコメント0件をすべて表示