- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022739766
感想・レビュー・書評
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「昭和16年12月8日奇襲ハ先ヲ越サレタリ−」何この帯燃える!
そうか、『宇宙戦争』は史実で、英国政府は事実を情報操作で隠蔽してたと。なるほど
米国が対火星人軍事同盟を列強各国に提唱しても、籠もったきり回答しないヒ総統の動きが次巻以降楽しみ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙はともかく内容は完全にネタだと思って購入したもののきちんと宇宙戦争をしている。ちょっと日本がいいやつすぎる気もするが内容は良い。登場で不思議がりなんとかして既存の兵器でたたかう。実によい。
続刊に期待。単純に楽しめる。面白い。 -
H・G・ウェルズの「宇宙戦争」が、1941年に再び起こる!対するは第二次世界大戦時の各国艦船・戦闘機・戦車!
……という、一歩間違えればトンデモ架空戦記になってしまいそうなところ、それ以外の部分を忠実に描くことで、かなり出来のいい「宇宙戦争」のパスティーシュになっていると思う。トライポッドや三角エイと戦う零戦というだけでなんかわくわくしてきた。続刊が楽しみ。 -
2012/2/1読了。
昭和16年12月8日、真珠湾。米太平洋艦隊の軍港に殺到した日本軍が見たものは、正体不明の三本足のロボットに蹂躙され既に壊滅した米艦隊の姿だった。奇襲ハ先ヲ越サレタリ──というシーンから始まる異色の架空戦記。
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』から41年後、再び地球侵略に来襲した火星人と人類との戦いを、架空戦記の第一人者が描く。
太平洋戦争そのものがなくなってしまうという設定は架空戦記としてかなり斬新。斬新すぎる。それもう架空戦記じゃない。と話だけ聞くとトンデモ本なのだが、侵略テーマ&歴史改変テーマのSFとしてはなかなか読ませる。何しろ著者は架空戦記の練達の書き手だから、兵器も人物も情勢も物語の駒として扱い慣れたもの。戦闘描写も迫真的だし、衝撃の展開を畳み掛けるように出してきて読む者を飽きさせない。
本書は日米英軍が火星人に完膚なきまでに叩きのめされたままで終了。次巻『宇宙戦争1943』以降で人類の反撃なるか。