AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950215

感想・レビュー・書評

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  • AI業界の人間からすると内容は物足りないが,一般の人向けにわかりやすく書かれてある.
    「木を見る西洋人 森を見る東洋人」の例が面白かった.
    現在日本は米中にAI開発を引き離されているが,それは道具型のAIについての話.今後人と共生する汎用性の高い自律型AIの場合は,システムが大規模化・複雑化する.この場合,トップダウン型の開発は難しく,生物のような群知能型が活きてくる可能性があり,東洋的感性を持つAI研究者がブレイクスルーを起こす可能性がある.
    宗教的には,一神教では,神→人→他の生物といった序列があるので,AIはあくまで道具という感覚が強いはず.一方で日本人は宗教観が強くなく,いろいろなものが群れることを許容する価値観がある.その証拠に,ハリウッド作品ではAI対人間の構図の映画が多いが,日本ではドラえもんのように共生する社会が描かれている.

  • 現在が過渡期なので、当然のごとく答え的な話は無い本です。
    読み物としては悪い本ではないかと。

著者プロフィール

慶應義塾大学理工学部(管理工学科)教授。専門は人工知能・複雑ネットワーク科学・計算社会科学。著書に『AI兵器と未来社会』(朝日新書)、『人と共生するAI革命』(共著、エヌ・ティー・エス)ほか。共訳書にワッツ『スモールワールド』(東京電機大学出版局)がある。

「2020年 『スマートマシンはこうして思考する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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