自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術 (朝日新書)
- 朝日新聞出版 (2020年3月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022950611
感想・レビュー・書評
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定年の乗り越え方をメンタルヘルスの観点から説明した本。
著者は陸上自衛隊で心理カウンセリングを長く担当し、また、自身もうつ病を経験したことから「うつからのリハビリと、定年の乗り越え方は見事にシンクロしています。」と述べている。
各章の終わりには「まとめのひとこと」が載っているので、省内の各論を覚えていなくとも、このひとことをちょくちょく見直すだけで要点がつかめるのがありがたい。
あと、本書では「人の心の12の特徴」も記されているが、これを知るだけでも対人関係の悩みが提言されるのではないかと感じた。
自分の考え方の癖やそれへの対処法、他人との付き合い方等がコンパクトにまとまっているので、タイトルには50代から、と記されてはいるが、50代より若くても、自身の、あるいは対人関係で悩みを抱えている人には読んでほしい一冊であると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歳をとるということは、退却戦。退却戦は難しくて当然。ほんとにその通りだなと思いました。
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年齢柄「50代からの〜・・」とタイトルの付く書籍を数冊読んできた。本書は何かびっくりするような特別なヒントを与えてくれる訳ではないものの、全体として「ゆるゆる」とした展開の中に首肯できるポイントが適度に散りばめられていて心地よく読めた。これから先はちょっとしたことで心のスランプがくることは多いにあると思え、そんな時には再読もしたい。
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50代ではないが年齢を重ねていくうえで心に留めておきたいことが書いてある。
疲労のセンサーを磨く。
「そこそこ目標」を目指す。
「役に立つ」以外の楽しみを見つける。 -
人の心の12の特徴、等幾つかの気付きがありました!
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これを読めば救われるというわけではないが、納得できる内容。50代ぐらいから徐々にゆったり考えましょう。。。
目次、わかりやすい。。個人メモに。 -
人生100年時代で、折り返しとなる50歳。
50代からのこころの整え方指南書。
うつからのリハビリと、定年後は共通点が多いとし、目標に対し「達成するべきもの」ではなく、「トライしてデータを取るもの」としていく良いとのこと。
また、仕事で我慢できている自分を素晴らしいと評価し、我慢できたということを快ととらえていると、仕事を失ったときに、一気に空っぽになるとあり、
私自身、仕事に追われ日々達成感を味わいたいと考えているのは、危険だと感じた。
出来なかった自分を、そういう自分でもいいかと緩め、他人や社会に対しても優しくなり、そういう自分になれた自身への信頼、自信が底堅いものになっていくとのこと。
少しずつ、変えていきたい。
「役に立つ・生産性」ではく、「自分は何を楽しいと感じるか」へ徐々に。 -
老いを自覚した時に人生の棚卸しをして、いろいろ固まってしまったコリを揉みほぐすことを勧める一冊。今までの経験を栄養にしてじんわりと生きる楽しみを広げていくヒントがある。メンタル不調を視野に入れつつの提案は説得力がある。