江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950628

感想・レビュー・書評

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  •  江戸時代の人々は身分社会の中にあって、多名を使いこなし「連」などで創作活動をしている人がいた。

     彼らは様々なアバターを使いこなす人々だったようです。

     心の中の様々なアバターを駆使して生きる現代のSNS社会の我々にも通じるヒントになります。

  • いろいろと示唆に富むエキサイティングな本だった

  • 2021.06―読了

  • 【推薦者】S.Y@46守 学匠

  • 江戸時代の人々は様々な活動の姿、本書ではアバターと称しているが、を持っていたことを多くに事例で示している.松尾芭蕉、伊能忠敬、渡辺崋山、横山崋山、等々.終章で田中さんが上手にまとめているが、"江戸時代は高齢化社会ではなかったにもかかわらず、隠居の活躍する社会だった.アバターというテーマは非定常発達者だけの問題ではない.ひとつの空間に固執するべからず.自分の中に豊かなマルチ・ユニバースと分身を確保すべきだ(p304-305)" .国会でしどろもどろになっているおっさんに聞かせたいものだ.柳家花緑の話も楽しめたが、非定常発達者をいかに社会に取り込むかは大切な視点だと感じた.俳諧連句の解説(p221~)は、ものの見方を大きく広げるための素晴らしい事例だと思った.

  • 人と神経構造が違うせいで、物の見え方や聞こえ方が違う人達がいる。人間も生物だから、種の多様性はとても大事よね。「表現の自由」みたいな言い方に代表されるように、アウトプットについての許容範囲は広がりつつあるけど、インプットについては見えないだけに難しい。
    でもこの本、だいぶ構成に難がある…というか、てんこ盛りし過ぎ。「江戸とアバター」に絞った方が良かったのでは。

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著者プロフィール

1952 年神奈川県横浜市生まれ。江戸文化研究者、エッセイスト、法政大学第19 代総長、同大名誉教授。2005 年紫綬褒章受章。『江戸の想像力』( 筑摩書房) で芸術選奨文部大臣新人賞受賞、『江戸百夢 近世図像学の楽しみ』( 筑摩書房) で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞を受賞。近著に『遊郭と日本人』(講談社)、
『江戸問答』( 岩波書店・松岡正剛との対談) など

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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