歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022951397

作品紹介・あらすじ

特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争……。鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる。朝日新聞土曜別刷りbeの好評連載、待望の新書化。

感想・レビュー・書評

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  • いつもの原武史先生節を楽しめた。
    「天皇×政治×文学×鉄道」の世界はとても味わい深く、人間や社会のあり方を再考する格好の場だと感じる。

  • 面白い。列車に乗りたくなる。

  • ちっと難しいかなあと。読後に頭に残ることが少なかった。

  • ふむ

  • お父さんに鉄道に乗りに連れて行ってもらう話があちこち出て来るのが印象強い。オイラも連れて行ってもらったし、連れて行ったし。ドンピシャとは言わんけど宮脇俊三亡き後、一番近いところにいる気がする。

  •  原さんと同じような政治学者は、他にもいよう。また、歴史を論じる人も。
     しかし、「鉄」であることを活かせる人はいまい。
     鉄道×政治の文章は、これまでも原さんは残してきたが、今回は「政治」「鉄道」の両方の成分が高い。

  • 第4章 つまらない
    あとがき 素晴らしい 共感

  • ひとつひとつの話は短いので、ちょっとした時間に読めるのは手軽で良いと思う。最初の皇室関係の章が力が入っているような気がして個人的には良いと感じた。

  • 鉄道マニアから歴史学者。自信の専攻と鉄道を結びつけた縦横無尽な思索の時間旅行。

    朝日新聞土曜別すり「be」に連載中のエッセイ。身近な鉄道を題材に筆者の歴史知識を基に過去に思いを馳せる旅。

    小説のワンフレーズだったり作家の日誌だったり。言及される列車の時刻表を調べる、通勤に使う路線の沿線の隠された歴史、列車内での会話から見える世相。幅広いテーマ、コンパクトな文章で楽しめる。

  • <目次>
    第1章   移動する天皇
    第2章   郊外の発見
    第3章   文学者の時刻表
    第4章   事件は沿線で起こる
    第5章   記憶の車窓から

    <内容>
    朝日新聞土曜版「BE」に連載(中)のものをまとめ、加筆訂正したもの。第1,2章はかなり歴史的、第5章は私的なもの。もともと原氏は「鉄オタ」なので、鉄道の話は筆が進む。歴史的な話(新聞記事や個人の日記、場合によっては小説)から話が始まり、当時のダイヤグラムを紐解きながら、話をまとめていくパターンが分かりやすい。

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著者プロフィール

1962年生まれ。早稻田大学政治経済学部卒業,東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授,明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。98年『「民都」大阪対「帝都」東京──思想としての関西私鉄』(講談社選書メチエ)でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』(朝日選書)で毎日出版文化賞、08年『滝山コミューン一九七四』(講談社)で講談社ノンフィクション賞、『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『皇后考』(講談社学術文庫)、『平成の終焉』(岩波新書)などがある。

「2023年 『地形の思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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