たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023304772

感想・レビュー・書評

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  • 大前氏の著書でその名は知っていた「プラットフォーム」についてわかりやすく書いてあった。
    ビジネス以外にも応用可能な部分が多数あって参考になった。

  • 20100323
    面白い。読んで良かった。
    ただ、ビジネスノウハウ本としての過剰な期待を持って読むと、その結論に満足できないかもしれない。

    仕事だから許される、結果儲かれば許される、という二つの傲慢さが共存できた大量生産・大量消費時代は終わり、消費者のニーズはより個別化、複雑化している現代においては、製品・サービスを提供するにあたっても、より高度かつ複雑な知識・技術が幅広く要求される。その上で差別化を図ろうとするには、より個人に目を向ける必要があることを説いている。この場合の個人とは、消費者ばかりではなく、提供者側のコラボチームの構成員も含まれる。そのため、具体的な手段についての情報を提供するものではなく、すでに時代は変わっていることを強調しているのであり、旧態然としたビジネスモデル、チームに固執することをある意味美徳としている組織に、現実に目を向けることをも提言しているように思われた。
    2〜3回、たまに何度か読み直すといいかも。

  • 良いプラットフォームは、製品ができた際に何十人も「自分が作った」という人間が現れる。

    長期的に利害が一致するのに、短期的には一致しないケースはよくある。そんなときは方針転換が必要。
    相手の話をよく聴き、何がネックになってるか観察する。

    おさいふケータイ普及のために、レジ横のスペースを潰すのがネックだった。そこで、原点に立ち返り、来店数アップのためのポイント連動やリーダー導入支援など実施。
    モバゲーアプリで言えば、サップとの短期的利害不一致は配信システム導入コスト。無料で渡してレベニューというモデルは今後どんな領域でも増えそう。

  • 著者は、平野敦史カール氏である。
    氏は、お財布ケイタイの発案者であり、ハーバードの招待講師もつとめている。
    元々はバンカーで、35歳にドコモに移ったらしい。

    そして、内容は「プラットフォーム思考」についてずばり書かれている。
    そもそもプラットフォーム思考って何か?で始まり、それを実践するための
    ノウハウ、そして勉強法というような感じである。

    内容は結構豊富であるが、基本的には、

    1.情報収集を積極的に行う。それはネットではなくリアルで。
    2.最終的には人となり。自分の価値を上げる。
    3.自分を介して人・情報が繋がるようにする(プラットフォームの形成)

    以上の3つに纏める事が出来ると思う。
    そうなると、プラットフォームといった整理概念以外は、世間一般的に
    言われてる事のような気がする。

    ただ、プラットフォームって最近考えていたことだったので、
    結構個人的には面白かったと思う。
    それを、人や情報まで広げて考えるってのはなかなか良い。
    (そもそもプラットフォーム思考は大前研一氏が言ったらしい)

    自分の会社で何が出来るのかは、ちょっと微妙であるが、
    世間的になにか付加価値を与える事が出来るようであれば、ぜひやってみたい。
    (まぁやっていたが、ちょっと諸事情により辞めてしまった。)

    意外とお薦め?

    以上

  • p26:本源的欲求を見つけるための3回のFOR WHAT。自分の会社の製品やサービスが「なんのため」にあるか、3回自問する。
    p58:キラーコンテンツを用意する。「いろいろなんでもできます」はダメ。同時に、バンドリングサービスこそ重要。
    p140:ギブギブギブ&テイク。「相手を出世させること」を意識する。
    p143:時間が無いと言わずに自分の時間をさくこと。

  • ■概要
    著者は、ケータイクレジットを発案し、導入まで実施した方です。
    最近売れているので、買ってみました。

    なんでも一人、自社でやろうとせずに、人や企業、サービスが集まる
    プラットフォームを作りましょう、プラットフォームを実現できるような人間になりましょう、ということが書かれています。

    ケータイクレジット、楽天市場、Wiiなどのゲーム機のように
    場やシステムだけが提供されており、そこに他の多くの企業が参入してくれるという仕組みを作ると、自社だけでは成し遂げられない大きなビジネスにすることができる。
    今後志向すべき考え方だと思いました。


    ■仕事に役立つ点
    他企業とアライアンスを組む際に、
    気をつけるべきことについてぼんやりとですが理解できます。

    <あし>

  • 現在の混迷する世の中で生き残って行くビジネスは、こういうやり方のものなんだろうな、と思った。 まずは魅力のある人間を目指すことが、ビジネスでの成功の近道である、というのが結論かも。 [more] ・現在の多様化し、移ろいやすいニーズには一社では対応できない。様々な分野の参加者が知恵と得意分野を合わせることで、幅広いニーズに応えることができるようになる。それが魅力となり、多くの顧客を集めることになる。 ・プラットフォームの運営者(胴元)が一番得をする。特に情報が一番集まる。個人なら、勉強会や交流会の主催者になるというのがお薦め。 ・プラットフォームの鉄則:新しい価値を生み出せること、参加者が活発に交流すること、参加者の質を保つこと ・新しいリーダー像:情熱をもって壮大で具体的なビジョンを抱く、業界を超えてアライアンスを広げる、社内の人材を上手く巻き込む ・自立分散型のチームで、各自が考え・学習し・判断する。リーダーは目標を統一し、適宜支援を行うことが仕事。チームの成果を皆が「俺がやった仕事」と感じられることが重要。 ・短期的な利益にとらわれず、長期的な視野でメリットを考える。信頼関係の構築には時間がかかるが、得られるメリットは他の何ものにも代えがたい。 ・経営学と経済学はとりあえず勉強しとけ。 ・それ以外にも、関心が持てないことや、無関係と思えることも、あえて体験しておくこと。それが教養となり、思わぬところで新しいチャンスを生み出すことがある。

  • 読み待ち

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著者プロフィール

経営コンサルタント。㈱ネットストラテジー代表取締役社長、社団法人プラットフォーム戦略協会代表理事。 東京大学経済学部卒業。日本興業銀行、NTTドコモiモード企画部担当部長を経て2007年ハーバードビジネススクールHagiu准教授とコンサルティング&研修会社㈱ネットストラテジーを創業し社長に就任。米国イリノイ州生まれ。ハーバードビジネススクール招待講師、早稲田大学MBA非常勤講師、BBT大学教授、楽天オークション取締役、タワーレコード取締役 ドコモ・ドットコム取締役を歴任。著書に『プラットフォーム戦略』(東洋経済新報社)、「ビジネスモデル超入門」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『新・プラットフォーム思考』「シリーズ 経営戦略・ビジネスモデル・マーケティング・金融・ファイナンス」(朝日新聞出版)など多数。

「2019年 『すごろく経営学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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