勝間さん、努力で幸せになれますか

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023304826

感想・レビュー・書評

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  • 努力すること自体が幸せ、努力が楽しいと言う勝間さんの価値観にびっくりした。特に勝間さんが「不得意なことを努力するのが大好き」と言っていたのは衝撃だった。
    私はついつい努力すれば今とは全く違う自分になれたり、突然目の前が開けるような瞬間が来るのではないかと期待して、努力が目的化してしまいがちなのだが、勝間さんはそのような事はないと言い切り、努力が目的化することの弊害を説明していた。
    周りの人にありがとうと言われること、自分がやっていて楽しい努力を生活の中で続ける事が勝間さんの定義する「幸せ」だと言うことだった。
    私は勝間さんの自分の幸せのために思い切った行動や決断ができるところに憧れているのだが、その根底にある考えを教えることができて、この本を読んでとてもよかった。

  • 本を読む前、勝間さんはストイックに効率を追求するキャリアウーマン、香山さんはできる精神科医という印象でした。しかしそのギャップをこの本はうまく引き出してくれたと思います。文章の中の「日経と東スポ」という表現が面白かったですね。

  • 女性同士の対談で、男性の目から本質的なところが理解できるかどうかわかりません。
    女性にとって、何が大事なのかは、よくわかっていないのかもしれません。

    対談前には、遠目で見ていると、2人とも、共通部分が多いと思っていました。
    1 マスコミが好き
    2 能力がある
    3 ある意味の勝ち組

    テレビ、書籍からは、表現力が違うということだけを感じていました。

    内容を見ると、やっぱりと思いました。
    表現が違うだけで、同じことを言っているような気がしました。

    すばらしい女性だということ以外には、特に心に響くものがありませんでした。

    女性にとっては、2人の違いは大きいのかもしれません。
    一人の男性から見ると、同じように、すばらしい女性のように見えました。

    読み方が間違っているでしょうか?
    あるいは、感じ方が鈍いのでしょうか。

  • 正直、私はこのお二人のどちらも好きではありませんでした。

    勝間さんは、できる女の典型で、努力で得られないものはないというイメージ。
    香山さんは、精神科医がリカちゃんの名を使って仕事をしているということに理解出来ない部分を感じる。

    要するに、知りもしないで勝手なイメージを作り上げ、自分の世界から追いやっていたのであります。

    そんな私がどうしたことか、ふと本屋さんで手を伸ばしたのがこの一冊で
    これが面白いのなんの。

    人生において、自分というものを創り上げていくには
    このお二人に限らず、たくさんの本との出逢い、人との出会いから
    チョイスを重ねていって、その時の自分がいいと思うものを繋げていくことなんだと
    改めて実感する一冊でした。

    好きではなかったお二人の激論本で
    お二人とも好きになるという気持よさもついてきました。

  • 2月23日読了

  • 香山さんの考え方生き方でずっといたいけど実際今の日本では勝間さん並みにものすごく努力しないと成功できない、という感じがする。
    けれど知識だけで頭でっかちになって頑張れない人の気持ちを忘れてしまいたくはない。
    読んでいて気づいたのは自分が完全にゼロイチ思考であること。香山さんの本をもっとたくさん読みたくなった。

  • 勝間派か香山派か。
    0か100かじゃないから、どっちかというと私は勝間派。
    うなずける部分が多いという点で。

    とても楽しかった。対談の本に今まで触れてきてないのでこうも意見が交わらないのかーと関心してしまった。それでこそ対談なんだな。

    幸せの居場所は人によって違う。だからそれを間違いだの足りないだの人のモノサシを使ったって幸せになんかなれない。
    けどもこの現代において勝間和代は崇拝され、その考え方に反するものは駄目だという間違った理解が横行される。それにストップをかけたい香山リカ。どっちが正解なんていえないけど、色んな人が居ていいんだ助け合って生きていけばいいんだって思えた。
    わたしはもしかしたら誰かを助けるためにここに居るのかも知れない。

  • もう軽妙すぎて、電車の中で読みながらニヤニヤしてしまった。
    私は「カヤマー」です。

    香山さんも勝間さんも何も間違っていない。
    勝間さんはまっとうで、ポジティブで、スマートでクールで、でも憎めないパーソナリティも持ち合わせていて、空気も読みつつ、実に大人なのです。
    そこで敢えて、香山さんがひたすら「でもそれは無理な人もいる」というスタンスを貫き、これでもかというくらい批判する。
    その繰り返しです、この1冊は。

    でも、香山さんがとことん疑問をぶつけるのは、そういった能力が高くない我々に対して、
    「それでいいんだ」というメッセージを、自分に投影してもらうことで実現してるんだと思う。
    120%同じ質問を逐一したいと思って、香山さんのせりふがジャストなんで、もう心地よくてうれしかった。星5つ。

著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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